米国株2025年9月20日

米国株
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米国株市場の状況、主要な推進要因、および注目されている個別銘柄について包括的にご説明します。

市場の現状と主な指数

最近の米国株市場は堅調に推移しており、主要3指数は最高値を更新しています。

S&P 500は過去最高値で取引を終え、終値は+0.49%の6664.36ポイントとなりました。

S&P 500は、この1週間でプラスに転じています。

アナリストはS&P 500の年末予想を上方修正しており、2026年には7400から7600の範囲で終えるとの予測もあります。

ナスダック総合指数*もまた市場最高値を更新し、+0.72%(22,631.48ポイント)の上昇を示しました。

ダウ平均株価*も+0.37%(46,286〜46,315.27ポイント)で上昇しています。

ラッセル2000*(中小型株指数)は、直近の取引日には-0.77%と小幅に下落しましたが [3, 8]、週ベースでは2%以上の上昇で、7週連続のプラスとなりました。

また、ラッセル2000は、2021年11月以来、967営業日ぶりに史上最高値で引けました。

この強い動きは、小型株への資金流入を示唆しています。

現在の株価上昇は、主に**メガテック株**に牽引されており、連日ローテーションしながら上昇が続いています。

市場を支える要因(マクロ環境と企業収益)

市場の上昇の背景には、主にFRBの利下げ期待、AI革命、そして堅調な企業収益があります。

FRBの金融政策

FRBはベンチマークとなる翌日物貸出金利を0.25%引き下げる利下げを実施しました。

これは2023年12月以来初の利下げです。

利下げは市場の期待通りであり、株式市場の支援要因となっています。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、年内さらに2回の利下げを想定しており、労働市場支援のためにFOMCが措置を講じるべきだと示唆しています。

UBSは、景気後退のない環境でのFRBの金融緩和サイクルは歴史的に株価を支える傾向があると分析しており、AI収益と消費に支えられたさらなる上昇が見込まれるとしています。

AI革命と企業収益

現在のAIブームは、1990年代後半のドットコム・バブルと比較されることもありますが、根本的に異なる点が強調されています。

ドットコム・バブルが収益や製品のない投機的なスタートアップによって牽引されたのに対し、現在のAI革命は、Microsoft、Amazon、Nvidiaのような史上最も強く、収益性の高い巨大企業によって推進されています。

AIは「通過するトレンド」ではなく、インターネットや電気の発明に匹敵する基盤技術(ホリゾンタルなイネーブリング・レイヤー)として捉えられています。

AIは防衛、医療、ロボティクス、デジタル経済のインフラを支えており、投資家は変革的な生産性向上を実現できる企業に報いています。

グレートヒロント・キャピタルのトーマス・ヘイズ氏は、企業収益が好調である限り、市場調整の引き金は見当たらないと指摘しています。

バリュエーションと市場センチメント

S&P 500の予想PER(株価収益率)は依然として22倍と高水準にあります。

しかし、バリュエーションが高いのは、ファンダメンタルズが依然として健全であることを反映しているという見方もあります。

市場は現在、強気の状態にありますが、弱気派の投資家もまだ多く存在しており、これらの投資家が今後強気へと転じることで、さらなる株価の押し上げ要因となる可能性もあります。

注目される個別銘柄とセクター

特にAI、ヘルスケア、大型ハイテク分野で、市場を牽引する銘柄が注目されています。

Palantir Technologies(PLTR)

元々政府機関との深いつながりで知られるデータ分析の企業でしたが、現在は商用AIプラットフォーム(AIP)によって未来が定義されています。

AIPは、データサイエンティストのチームなしにAIを業務に統合することを可能にし、米国の商用収益は前年比で90%以上の急増を見せています。

同社は企業のAI導入に向けた投資の波に乗る位置にいます。

Nvidia(NVDA)

AI革命の巨大企業として挙げられています。

時価総額は4.28兆ドルに達しており、AIスタートアップへの投資や技術ライセンス契約を進めています。

Tempest AI(TEM)

ヘルスケアの近代化を目指す企業で、AIとデータを活用して患者の転帰を変革することを使命としています。

ゲノミクスベースの診断に特化し、心臓病学、神経学などに急速に拡大しています。

同社は業界最大級の臨床・ゲノム情報データベースを構築しており、AIモデルを強化し、治療決定に直接影響を与えるインサイトを生み出しています。

Eli Lilly and Company(LLY)

肥満および代謝性疾患プラットフォームの構築を進めており、糖尿病治療薬マンジャロ(Mounjaro)と体重管理薬ゼプバウンド(Zepbound)のエンジンであるチルゼパチド(Tirzepatide)が需要を牽引しています。

経口GLP-1(オーフォグリプロン)の開発や、製造能力への数十億ドル規模の投資(例:50億ドルのバージニア州新施設)を通じて、市場でのリーダーシップを強化しています。

Apple(AAPL)

中国およびインドでのiPhone 17シリーズの売れ行き好調を受け、約3%の上昇で市場を牽引しました。

Tesla(TSLA)

 2.2%以上の上昇となりました。

量子コンピュータ関連株

量子コンピューティング技術は急速に注目を集めており、Ontamが+40%など、関連銘柄が大幅に上昇しました。

これは、トランプ政権が量子セキュリティ推進の大統領令を検討しているという報道や、世界の量子電池市場が2030年までに年平均成長率24.5%で急成長するというレポートが背景にあります。

リスク要因

米中関係

トランプ大統領と習近平国家主席の電話会談は良好に終わり、来月に対面会談を行うことで合意し、市場の安心感につながりました。

しかし、中国側は交渉成果を損なうような一方的な貿易措置(関税など)を控えるよう要求しています。

米国政府機関閉鎖リスク

つなぎ予算案は下院で可決されましたが、上院では医療関連支出の拡大を求める民主党が阻止する構えを見せており、政府機関の一部閉鎖に向けたリスクは残っています。

高水準な評価

S&P 500の予想PERが22倍と高い水準にあるため、調整局面や揉み合いの期間は自然で健全な展開であるとの指摘もあります。

現在の市場は、AIがもたらす長期的な成長と、FRBによる金融緩和の期待によって力強く支えられている状況です。

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