現在の市場の概況と主要指数
最近の米国株市場は、いくつかのネガティブな要因があるにもかかわらず、全体として堅調な上昇を維持している状況がうかがえます。
S&P 500 (SPX)
金曜日には史上最高値から反落したものの、週ベースでは堅調な上昇を維持しました。
取引時間中には史上最高値を更新していました。
ウォール街の強気アナリストは年末までに7100ポイントへの上昇を予想しています。
ナスダック (NASDAQ)
やや弱く、-0.28%の下落となりました。
しかし、テクノロジー株が設備投資を増やしても減らしても、AI関連の動きはNVIDIA(NVDA)なしには始まらないという見方があります。
ダウ平均株価 (DJI)
比較的強く、+0.5%の上昇を示しました。
ラッセル 2000 (RUT)
+0.72%と上昇しており、利下げ期待からの中古小型株の人気は衰えていません。
主要4指数(S&P 500、ダウ、ナスダック、ラッセル2000)はいずれも、金曜日の取引序盤に史上最高値を更新しています。
マクロ経済要因とFRBの動向
市場はいくつかの重要なマクロ要因に反応しています。
政府閉鎖 (Government Shutdown)
政府機関の閉鎖が続いており、9月の雇用統計のような重要な経済データの発表が停止されました。
しかし、投資家は政府閉鎖を一時的なものと見なしており、株価への影響は限定的です。
利下げ期待
市場はFRBが10月末の会合で0.25%の追加利下げを行うと見込んでいます。
ISM非製造業景気指数が予想51.8に対し50.0と下がったことから、景気減速の懸念が高まり、追加利下げの根拠となり得ると予想されています。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は利下げに慎重な姿勢を示しています。
インフレと景気
ISMの仕入れ価格は69.4に小幅上昇し、過去3年で最も高い水準の一つとなっており、インフレにつながる可能性が指摘されています。
また、景気が弱まってからの利下げよりも、景気が強い状態での予防的利下げはポジティブと見なされる傾向があるとの説明もあります。
主要な投資テーマとバブル懸念
AIと半導体が相場を牽引する中心的なテーマです。
AIバブルの指摘
Amazonのジェフ・ベゾス氏やOpenAIのサム・アルトマン氏が、AIへの投資熱を「バブル」だと指摘しています。
特に製品を持たない段階で多額の資金を調達する企業が存在することに言及し、ドットコムバブルやバイオテクノロジーバブルと比較されています。
ただし、ベゾス氏は長期的な視点を持つよう呼びかけ、技術革新による社会への恩恵は極めて大きいと期待しています。
半導体セクター
NVIDIA(NVDA)は生成AI需要の強さから市場最高値を更新しており、セクターを牽引しています。
Micron(MU)も強い動きを見せています。
量子株/小型株の動向
量子コンピューター関連株(クオンタム、リゲッティなど)が騒がしくなっており、一部で大きな上昇が見られますが、非常に割高であるとの見方もあります。
利下げ期待により中古小型株への人気が集まっており、暗号資産関連のマイニング企業(サイファーマイニング、アイレンなど)やドローン関連株も上昇しています。
注目個別銘柄の動き
最近の市場で特に目立った動きを見せた銘柄は以下の通りです。
パランティア (PLTR)
米陸軍のメモで、同社の戦場システムに深刻な技術的欠陥や脆弱性があることが報じられ、株価が大きく下落しました(-7.47% / -7.5%)。
テスラ (TSLA)
約1%の下落となり、市場全体が強い中での弱さが目立ちました。
JPモルガンが目標株価を115ドルから150ドルに引き上げました。
メタ (META)
-2.2%の下落となり、他の主要テック銘柄と比較して動きが鈍い状況が指摘されています。
Google (GOOGL)
たびたび朝方に下落し、その後V字回復するという動きが見られています。
ロビンフッド (HOOD)
直近4営業日で+21.86%も上昇するなど、著しい高騰を見せています。
レアアース・リチウム関連
リチウムアメリカズ(LAC)は31%の大幅上昇、USAレアース(USARE)も2日連続で20%の爆上げを記録するなど、強い動きです。
金・銀
金は今年4200ドルへ向かうとの予想も出るほど、強い上昇トレンドにあります。
投資家心理と長期戦略
市場全体は加熱している状態であり、トム・リー氏のような強気なアナリストもいれば、バフェット指数が加熱水準を示していることを指摘する声もあります。
強気の継続
ファンドストラットのトム・リー氏は、市場は強気を維持しており、FRBが強い経済の中で利下げを行うことを好感し、株価上昇が続くと分析しています。
投資姿勢
トム・リー氏は、短期的な下落があっても、長期投資家はポジションを維持し、インデックス投資家は淡々と買い続ける(Just Keep Buying)姿勢が有効であると推奨しています。
下落はむしろ積み立ての好機となる可能性が高いとされています。
長期的な見通し
長期的に見れば、利下げとAIブームが追い風となり、上昇余地が大きいと見られています。
市場は日々上下するものの、長期投資家は冷静さを失わないことが重要です。


コメント