今日の米国株市場は、前週の急落(売り込まれた状況)から一転し、主要指数が強い反発(急反発、大リバウンド)を見せました。
S&P 500は5月以来の大幅高となりました。
この強い反発の背景には、主に以下の要因が挙げられます。
トランプ発言による市場心理の回復
以前、トランプ大統領(当時)が中国製品への100%関税を示唆し、市場が大きく下落しました。
しかし、週末にトランプ氏が「中国のことは心配するな、全てうまくいく」と発言を一転させたことで、市場の恐怖感が和らぎ、リスクオンムードへと転じました。
市場はこの動きを、トランプ氏の「脅しと懐柔を組み合わせ、成果を得る」という交渉のカードだと解釈しています。
AI(人工知能)関連への資金再集中
半導体株を多く含むSOX指数は約5%上昇するなど、AI関連セクターが市場を牽引しました。
特に注目すべきは以下の点です。
ブロードコム(Broadcom)の急騰
Open AIとAI向けカスタム半導体およびネットワーク機器の共同開発契約を正式に発表したことにより、ブロードコム株は10%近く急騰しました。
この提携は、AIエコシステムが単なるブームから、実需に基づく「実走フェーズ」に入ったことを示唆しており、AI産業の「第2章」の始まりだと捉えられています。
金融緩和への期待とハト派的な発言
市場では、年内あと2回の利下げが実施される可能性を強く織り込んでいます(今月の利下げは99%確実視されています)。
フィラデルフィア連銀のポールソン総裁は、年内あと2回の利下げを支持すると公式に発言しました。
彼女は、関税に起因する物価上昇は持続的なインフレには繋がらないという見解を示しており、金融政策調整によって労働市場は完全雇用に近い状態を維持できるだろうと、ハト派的(緩和的)な姿勢を見せています。
なお、政府閉鎖の問題により、通常予定されていた消費者物価指数(CPI)の発表は10月24日に延期されました。
注目テーマ株(レアアースと金)
全体の上昇に加え、特定のテーマ株が突出したパフォーマンスを見せました。
レアアース(希土類)関連銘柄
中国がレアアース関連技術の輸出規制を強化したことを受け、米国でのサプライチェーン確立への期待から、関連銘柄が全体で約21%という爆発的な上昇を見せました。
金(ゴールド)
安全資産である金も過去最高値を更新しており、株も金も上がるという「ハイブリッド相場」が続いている状況です。
今後の焦点
市場の注目は、トランプ氏の言動や地政学リスクから、企業業績(決算)へと移りつつあります。
今週から、JPモルガンやゴールドマンサックスなどの大手銀行の決算が本格的にスタートします。
また、ASMLや台湾セミコンダクターといった半導体関連企業の決算も控えており、AIへの投資が実際に企業の利益成長に繋がっているかが問われることになります。


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