10月22日の米国株市場は、主要指数がすべて下落し、特に投機的な銘柄群に売りが集中する展開となりました。
主要株価指数の動向
米中貿易摩擦の再燃に関する報道が市場を圧迫し、主要3指数はいずれも下落して取引を終えました。
ナスダック (NASDAQ)は0.9% の下落、S&P 500は0.5%下落で6,669.40、ダウ平均 (NYダウ)は0.7%下落40,690.41、ラッセル 2000は1.45%下落で2,451.55。
市場を動かした主な要因
米中貿易摩擦の再燃
ホワイトハウスが、米国製ソフトウェアを使用して製造された製品、あるいはそれを含む製品の中国への輸出を制限する計画を検討しているとの報道が、午後の株価急落の引き金となりました。
この措置は、中国がレアアースの輸出管理を強める方針を維持した場合の対抗措置と見られています。
投機銘柄への売り集中
ウォール街では、ここ数日間買われていた銘柄が一斉に手放され始めました。
午後の売りは特に市場で最も投機的な領域に集中し、核関連、量子コンピューティング、暗号資産、宇宙関連といったテーマ株が下落しました。
例えば、投機色の強いAI関連銘柄であるOcrolusは13.9%下落し、10月15日のピークから38%安となりました。
投機的な領域の失速は、すでに10月14日から始まっていたと指摘されています。
決算発表と企業ニュース
Tesla
市場終了直後に決算を発表。売上高は予想を上回ったものの、調整後の一株利益(50セント)は予想(54セント)を下回りました。
連邦税額控除終了前の駆け込み需要で納車台数は過去最高となった一方で、関税や原価の上昇、継続的な値下げの影響で利益率が細ったことが指摘されています。
この決算を受け、株価は時間外で3%超下落しました。
Netflix
予想を下回る四半期利益を発表し、株価は10%下落しました。
これはブラジルの税務問題に伴う一時費用(6億1,900万ドル)を計上したことが主な要因であり、事業自体は非常に健全であるとの評価もありました。
Intuitive Surgical
ダヴィンチの手術件数が伸びたことを受け、株価は14%高となりました。
Texas Instruments
第3四半期決算はまちまちの内容でしたが、現在の四半期の見通しが投資家の失望を招き、株価は5.6%下落しました。
Meta
AI部門で約600人をレイオフするとの報道がありました。
これは、マーク・ザッカーバーグ氏が掲げる「小規模で才能密度が高いチームへの移行」の一環であり、意思決定のスピードを上げる狙いがあると説明されています。
その他の市場動向
金利・債券
住宅ローン金利などに影響する米国10年債利回りは、3.95%に低下しました。
債券市場では、長期金利がぐっと低下しており、安全資産の債券が先行されている状況が示唆されています。
原油
WTI先物は3%近く上昇し、1バレル59ドル50セントとなりました。
これはトランプ政権がウクライナ戦争終結に向けたロシアの取り組みが欠如していると判断し、ロシアの2大石油企業(ロスネフチとルクオイル)に追加制裁を発動したことが背景にあります。
政府閉鎖
政府閉鎖は22日目に突入し、歴代2番目の長さとなり、再開の見通しは立っていません。
サブプライム融資
サブプライム融資を行うPrimaryLend Capital Partnersが経営破綻したことが報じられ、低所得者層向けサービスを提供する経済の一角で信用リスクがくすぶっていることが浮き彫りとなりました。
時間外取引での注目すべき動き
量子コンピューティング銘柄の急騰
市場引け後、ウォールストリートジャーナルが、トランプ政権が量子コンピューティング企業への政府出資を巡り複数社と協議を進めていると報じました。
このニュースを受け、IonQやRigetti Computingは10%以上、D-Wave Quantumは16%上昇するなど、時間外で急騰しました。
- SOXL 38.39 -7.52% 日足RSI 52.827
- TECL 127.00 -3.07% 日足RSI 54.093


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