米国株2025年12月17日

米国株
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12月16日の米国株

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主要な米国株価指数はまちまちの動きを見せており、火曜日の市場では、S&P 500とダウは下落したものの、ナスダック総合指数は0.2%上昇しました。

特に、ナスダックは主要株価指数の中で引き続き首位に立ち、年初来の上昇率は19.7%と強い動きを見せています。

しかし、ナスダックは上昇したものの、重要な50日移動平均線を突破できていません。

一方、S&P 500は下落したものの、重要なサポートである50日移動平均線で反発を維持しています。

利下げと市場の動向

先週、FRBは今年3回目の利下げを実施しましたが、この利下げがS&P 500が市場最高値圏にある局面で行われたことは、強気派にとって朗報とされています。

過去の事例を調査したカーソングループによると、S&P 500が市場最高値から2%以内にある状態でFRBが利下げを行った場合、1年後の株価は調べられた22回全てで上昇し、平均上昇率は14%を超えていました。

ウォール街には「Don’t fight the Fed(金融政策に逆張りするな)」という格言があり、FRBが利下げ(金融緩和)を行う局面は、株式市場にとって追い風となる可能性が高いとされています。

投資家は、AIブームの回復と将来の利下げペースに関心を移しています。

来年以降、2026年には2回の利下げが織り込まれており、早ければ来年3月には利下げが再開されるとの見方が有力です。

経済指標と個別株の動き

先日発表された雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加が予想を上回った一方で、失業率は4.6%に上昇しました。

ただし、10月分の雇用減少は連邦政府職員の削減が背景にあるなど、統計にはブレが大きく、労働市場の状況について決定的な判断ができる内容ではありませんでした。

結果として、トレーダーは1月の利下げ見通しを大きく変えていません。

また、10月の小売売上高は、自動車販売の弱さから全体では横ばいでしたが、自動車、ガソリン、部品を除いた売上は市場予想を上回り0.5%増加しており、消費の底堅さを示しています。

個別銘柄では、テスラがCEOのイーロン・マスク氏による無人運転ロボタクシーのテスト発言が引き続き好感され、3.1%上昇し市場最高値で引けました。

また、AI関連株も堅調で、NVIDIAやパランティアなどが上昇しています。

アノマリー

米株式市場には「サンタクロースラリー」というアノマリーがあり、一般的に12月の最終5営業日と1月最初の2営業日の合計7営業日で、米国株は統計的にプラスになりやすいとされています。

歴史的に見ても12月は年間で特に強い月の1つで、S&P 500が上昇する確率は約73%に上ります。

ビットコイン

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ビットコイン相場は現在、小反発している状況です。

一昨日から未明にかけて下落(8万9000ドル台から8万5000ドル台)しましたが、小さなダブルボトムを形成し、8万7000ドル台付近に値を戻しています。

過去の価格動向として、利下げ期待で一時反発したものの、実際にFOMCで利下げが実施されると「セル・ザ・ファクト」(事実の売却)でピークアウトしました。

その後は8.8万ドルから9.4万ドルのレンジ相場となっていましたが、現在、8.8万ドルが元々のサポートからレジスタンス(上値抵抗線)に変わっている状態です。

市場の関心は雇用統計の結果に乱高下しましたが、結果がミックスであったため、ビットコインへの影響は限定的でした。

今後はインフレ率を示すCPIの発表が注目されています。

上値を抑える要因としては、暗号資産の位置付けを明確にするクラリティ法案の年内可決を上院が諦めたことや、ベネズエラ情勢の緊迫化が挙げられます。

また、年末にかけてファンドマネージャーがレポートの見栄えを良くするために、パフォーマンスの良い銘柄(例:金)を組み入れ、ビットコインを外す「ウィンドウドレッシング」と呼ばれる動きが出る可能性があり、これが短期的なフローの重しとなる可能性があります。

しかし、年明けにはビットコインへの資金フローが戻るとの見方もあります。