1月6日の米国株市場は、主要指数が揃って上昇し、非常に活気のある展開となりました。以下に詳細を解説します。
1月6日の米国株市場の動向

主要指数の更新と市場全体

この日の株式市場は続伸し、ダウ工業株30種平均が1%上昇して初めて4万9000ドルを超え、2日連続で過去最高値を更新しました。
S&P 500も0.6%上昇し過去最高値で取引を終えたほか、ナスダックは0.7%、小型株指数のラッセル2000も約1.4%上昇するなど、幅広い銘柄が買われました。
主役となった「メモリ・ストレージ」と「半導体」
この日の物色の中心は明確にデータストレージと半導体セクターでした。
特にサンディスク(SanDisk)の株価は27%超と爆騰し、ウエスタンデジタルも16%超、マイクロン・テクノロジーも10%上昇しました。
背景には、NVIDIAのジェンセン・ファンCEOが、ストレージ市場を「世界最大のAI作業用メモリ市場になる可能性を秘めた未開拓の市場」と述べたことが挙げられます。
また、AIデータセンターでのランドフラッシュメモリの需要拡大や値上げの可能性が指摘されたことも追い風となりました。
NVIDIAの発表と「冷却関連株」の急落
NVIDIAは次世代AIチップ「ルービン」や自動運転用プラットフォーム「アルパマヨ」を発表しました。
しかし、ファンCEOが新しいAIサーバーラックには「外部の冷却設備が不要(またはぬるま湯での冷却が可能)」といった趣旨の発言をしたことで、ジョンソン・コントロールズやモーディンなどの冷却設備関連株が7%から20%超の急落を見せました。
その他のセクター動向
テスラ
NVIDIAがオープンソースの自動運転AIソリューションを打ち出したことで、市場シェアの独占が揺らぐとの警戒感から、テスラ株は4%下落し1ヶ月ぶりの安値となりました。
エネルギー株
前日にベネズエラ情勢への期待で急騰していましたが、生産回復には時間がかかるという現実的な見方が広まり、シェブロンやエクソンモービルなどが下落しました。
コモディティ
金と銀の勢いが止まらず、金は1.3%高で4500ドルを突破、銀は6%高の81ドル超まで急騰しています。
ビットコイン

ビットコインについては、高値圏での激しい攻防が続いています。
価格推移とレジスタンス
一時は9.4万ドル台まで上昇し、12月の戻り高値を更新しましたが、その後9.1万ドル台まで急落しました。
現在は9.3万ドル台まで値を戻していますが、9.4万ドルのレジスタンス(上値抵抗線)に何度も跳ね返されている状況です。
下落の要因と好材料
急落の背景には、トランプ次期大統領の関税に関する最高裁判決が近々下されるとの報道によるリスクオフや、ETFへの資金流入が一時的にマイナスに転じたことが影響しています。
一方で、マイクロストラテジー社がMSCI指数から除外されないことが表明されたことや、モルガン・スタンレーが独自のビットコインETFを申請したことなどは、相場の下支え要因となりました。
現在は、週末の雇用統計などの経済指標を見極めようとする動きが強まっています。
今回の市場の動きは、「AIブームが特定のチップから、それを支えるメモリやストレージ、さらには自動運転へと、より具体的なインフラへと波及している」状況と言えます。


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