
1月27日の米国市場は、主要指数が明暗を分ける展開となりました。S&P 500とナスダックが過去最高値を更新した一方で、ダウ平均は医療保険株の暴落が重石となり下落しています。
また、トランプ大統領の発言を受けて米ドルが大幅に下落し、金融市場全体に大きな影響を与えました。
1月27日の米国株

市場は大型テック株への資金流入が続く一方で、特定の業界で大きな混乱が見られました。
S&P 500
約0.4%上昇し、過去最高値を更新。
ナスダック
0.9%上昇。大型ハイテク株が牽引しました。
ダウ平均
0.8%下落。構成銘柄のユナイテッド・ヘルスが急落した影響です。
医療保険セクターの暴落
最も大きな衝撃は、ユナイテッド・ヘルス(-20%)やヒューマナ(-21%)などの医療保険株の急落です。
政府(メディケア)から保険会社への支払い引き上げ率が0.09%に留まり、市場予想(5〜6%)を大幅に下回ったことで、将来の利益圧迫が懸念されました。
テック・半導体株の躍進
AI需要を背景に、半導体株が好調でした。
マイクロン・テクノロジーはシンガポールへの巨額投資発表で約5.5%上昇。
コーニングもメタとの光ファイバー供給契約(60億ドル規模)により約15%急騰しました。
また、中国がエヌビディア製AIチップ「H200」の輸入を承認したとの速報も追い風となりました。
トランプ発言とドル安
トランプ大統領が「ドルは上下して良いものだ」と述べ、ドル安を容認する姿勢を示したことで、ドル指数は約1.3%下落しました。
ドル安は米国の輸出増加や債務負担軽減につながるため、トランプ氏はこれを肯定的に捉えています。
ビットコイン

ビットコイン市場は、米国株が最高値を更新する中でやや出遅れ感が目立つ不安定な動きとなりました。
価格推移とサポートライン
ビットコインは一時8.6万ドルまで下落し、年初来安値を更新する場面もありました。
その後、8.9万ドルの重要な節目を回復しましたが、依然として上値が重い展開が続いています。
政治的不透明感
米国政府の閉鎖リスク(1月31日期限)や、トランプ氏によるカナダへの関税示唆などが嫌気されました。
金(ゴールド)との競合
金価格が過去最高値を更新(5,150ドル超)するほど過熱しており、同じ「無国籍資産」であるビットコインから資金を吸い上げているとの指摘があります。
今後の注目ポイント
今週は市場を大きく動かすビッグイベントが集中しています。
FOMC(連邦公開市場委員会)
金利は据え置きが濃厚ですが、パウエル議長が今後の利下げやFRBの独立性についてどう語るかが焦点です。
テック大手の決算ラッシュ
メタ、マイクロソフト、テスラ、アップルなどの決算が控えており、AI投資が実際の収益に結びついているかが厳しくチェックされます。


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