
2月3日の米国株式市場は、「アンソロピック・ショック」によるソフトウェア株の急落や、主要なハイテク株の低迷により、非常にボラティリティの高い一日となりました。
一方、ビットコインは2024年11月以来の安値を更新するなど、厳しい局面を迎えています。
米国株(2月3日)

2月3日の市場は、主要指数が揃って下落し、特にナスダック(-1.43%)とS&P 500(-0.84%)の下げが目立ちました。
ソフトウェア株を直撃した「アンソロピック・ショック」
AI企業アンソロピック(Anthropic)が、法務業務を自動化できるAIツールを発表したことが市場に衝撃を与えました。
既存ビジネスへの脅威
AIが専門的な事務作業を代替するとの懸念から、トムソン・ロイター(-19%)やガートナー(-21%)といった情報サービス・ソフトウェア企業の株価が暴落しました。
資金の連鎖的な不安
この影響は、AIデータセンターに資金を供給しているアレス・マネジメント(-10%)やKKR(-10%)などのプライベート・クレジット株にも波及し、市場全体のセンチメントを悪化させました。
大型ハイテク株と半導体の苦戦
主要なハイテク銘柄(マグニフィセント7)も概ね軟調でした。
主要銘柄の下落
エヌビディア(-2.8%)、マイクロソフト(-2.9%)などが下落。
マイクロソフトは株価のデッドクロスが完成しています。
AMDの決算
取引時間終了後に発表された決算では、売上高・利益ともに予想を上回ったものの、第1四半期のガイダンスが一部の期待に届かず、時間外で株価が約7%下落しました。
明暗を分けた銘柄とマクロ要因
好調な銘柄
決算で強い見通しを示したパランティアは6.8%上昇。
また、ウォルマートは時価総額1兆ドルを初めて突破しました。
政府閉鎖の解消
一時的な政府閉鎖は、予算案が議会を通過したことで短期間で終了する見込みとなり、一部で安心感が広がりました。
ビットコイン

ビットコインは一時7万3000ドルを割り込み、トランプ大統領当選(2024年11月)以降の上昇分をほぼ失う場面がありました。
ETFからの資金流出
直近1週間で約15億ドルの資金がビットコインETFから流出しており、これが価格下落の大きな要因となっています。
ゴールド(金)への資金シフト
投資家がビットコインから、より好調なパフォーマンスを見せるゴールドへ資金を移動させている動きが指摘されています。
規制と政治の不透明感
ステーブルコイン規制に関する「クラリティ法案」の審議停滞や、中東情勢の緊張(イラン情勢)が重石となりました。
テクニカル面
7万4000ドルのサポートラインを割り込んだため、現在は新たな底値(7万2000ドル付近など)を模索する段階にあります。
今回の急落は、AIによる既存産業の「破壊」が想定以上に早いという警戒心が引き金となったようです。
今後は、週後半に予定されている**アルファベットやアマゾンの決算が、AIブームの持続性を占う重要な鍵となります。


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