自重トレーニングで筋肥大する方法

健康

自重トレーニングのみで筋肥大を目指すことは可能です。

ただし、ウェイトトレーニングに比べて「漸進性過負荷の原則」(トレーニングの負荷を徐々に上げていくこと)を適用しにくいという課題があります。

しかし、工夫次第で十分な筋肥大効果を得ることができます。

筋肥大の基本原則


自重トレーニングでも、筋肥大の基本原則を理解し、適用することが重要です。

漸進性過負荷の原則

筋肉を成長させるには、徐々に負荷を増やしていく必要があります。

自重トレーニングでは、重さを増やせないため、以下の方法で負荷を高めます。

総負荷量

筋肥大はトレーニングの「強度」だけでなく、「総負荷量」(重量 × 回数 × セット数)によって決まります。

低負荷でも回数やセット数を増やすことで総負荷量を大きくできます。

オールアウト(限界まで追い込む)

ターゲットとしている筋肉が疲労困憊し、それ以上1回も上がらなくなる状態まで追い込むことが重要です。

適切な回数とセット数

筋肥大には、一般的に10~15回程度で限界がくるような負荷設定が推奨されます。

これを3~5セット行うのが目安です。

休息と栄養

筋肉はトレーニング中に破壊され、休息と適切な栄養(特にタンパク質)を摂ることで回復し、成長します。

自重トレーニングで負荷を高める方法

回数を増やす

一番基本的な方法です。

できる回数が少ないうちは、まずは正しいフォームでできるだけ多くの回数をこなすことを目指しましょう。

ただし、30回以上できるようになると、筋肥大の効率が落ちる可能性があるため、次の方法と組み合わせるのがおすすめです。

セット数を増やす

回数を増やしても負荷が足りないと感じる場合、セット数を増やすことで総負荷量を増やせます。

動作をゆっくりにする(スロートレーニング)

ゆっくりとした動作(特に筋肉が伸びる局面であるネガティブ動作)を意識することで、筋肉にかかる時間と負荷が増大し、筋肥大に効果的です。

例えば、プッシュアップで2秒かけて体を持ち上げ、2秒かけてゆっくり下ろす、といった方法です。

軽めの負荷でも大きな筋肥大効果が期待できます。

インターバルを短くする

セット間の休憩時間を短くすることで、筋肉の回復が不十分なまま次のセットを行うため、筋肉への刺激を強めることができます。

種目の難易度を上げる

同じ種目でも、フォームや体勢を変えることで負荷を大幅に高めることができます。

プッシュアップ(腕立て伏せ)

膝つきプッシュアップ → 通常のプッシュアップ → 足上げプッシュアップ → 片手プッシュアップ → パイクプッシュアップ → 逆立ち腕立て伏せ(倒立腕立て伏せ)

スクワット

椅子スクワット → 通常のスクワット → ジャンピングスクワット → ブルガリアンスクワット → 片足スクワット(ピストルスクワット)

プル系(引く動作)

タオルローイング → インバーテッドロー(斜め懸垂) → 懸垂(チンニング)

懸垂は、手のひらを自分に向ける(順手)と上腕二頭筋に、手のひらを外側に向ける(逆手)と広背筋にそれぞれより刺激が入ります。

難しい場合は、ネガティブチンニング(ジャンプして上がり、ゆっくり降りる)から始めましょう。

体幹

プランク → サイドプランク → Vアップ

可動域を広げる

より深く体を下ろす、より大きく体を動かすことで、筋肉の収縮・伸展を大きくし、負荷を高めます。

プッシュアップバーなどを使うと、より深く下ろすことが可能になります。

セット内で負荷を変える(ドロップセット、レストポーズ法など)

ドロップセット

限界まで行ったら、すぐに少し負荷を下げて(例:通常のプッシュアップができなくなったら膝つきプッシュアップに切り替える)、さらに限界まで行う方法です。

レストポーズ法

限界まで行ったら、10~20秒程度の短い休憩を挟み、再び限界まで行う方法です。

パーシャル・レップ法

フルレンジで動作ができなくなったら、可動域を狭めてさらに限界まで動作を続ける方法です。

自重トレーニングのプログラム例(全身)


週に3回以上、理想的には毎日行うのが効果的ですが、筋肉の回復も考慮して、部位分割で行うのが効率的です。

例えば、「上半身の日」と「下半身・体幹の日」のように分けることで、各部位に十分な刺激を与えつつ、回復期間を確保できます。

週3回の全身トレーニング例

月曜日、上半身

プッシュアップ(難易度を調整) 3セット(10~15回で限界がくる難易度)

ディップス(椅子などを使って) 3セット(10~15回で限界がくる難易度)

インバーテッドロー(斜め懸垂) or 懸垂 3セット(10~15回で限界がくる難易度)

ダイヤモンドプッシュアップ(上腕三頭筋) 3セット(10~15回で限界がくる難易度)

水曜日:下半身・体幹

スクワット(難易度を調整) 3セット(10~15回で限界がくる難易度)

ブルガリアンスクワット(片足ずつ) 3セット(左右それぞれ10~15回で限界がくる難易度)

カーフレイズ(ふくらはぎ) 3セット(20回以上で限界がくる回数)

プランク 3セット(60秒キープ)

Vアップ or レッグレイズ 3セット(15回程度で限界がくる回数)

金曜日:全身または軽めのトレーニング

上記から好きな種目をいくつか選んで行う、または有酸素運動など。

トレーニング頻度と継続

自重トレーニングは筋肉への負荷が比較的少ないため、ウェイトトレーニングよりも頻繁に行うことができます。

週に3回から始め、慣れてきたら回数を増やしたり、毎日短時間ずつ行ったりと調整しましょう。

重要なのは、継続することです。無理のない範囲で習慣化することが、筋肥大への一番の近道です。

その他

正しいフォーム

筋肉を効果的に刺激し、怪我を防ぐためにも、常に正しいフォームを意識してトレーニングしましょう。

プログレッシブオーバーロードの意識

毎回少しずつでも負荷を上げていく(回数を増やす、セット数を増やす、難易度を上げる、インターバルを短くするなど)意識を持つことが重要です。

器具の活用

プッシュアップバー、懸垂バー(ドアに設置できるものなど)、トレーニングチューブなど、安価で手軽に負荷を高められる補助器具を活用することもおすすめです。


自重トレーニングでも、これらの工夫を凝らすことで、着実に筋肉を成長させることができます。

焦らず、ご自身のレベルに合わせて少しずつ負荷を高めていきましょう。

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