崎谷氏の著書『プーファ」フリーであなたはよみがえる』は、PUFA(多価不飽和脂肪酸)が現代人の健康問題の根源にあるという視点から、PUFAを避ける食生活がいかに重要であるかを説いています。
著者は、現代食に多量に含まれるリノール酸やリノレン酸などのPUFAが、体内で酸化されやすく、慢性炎症、アレルギー、自己免疫疾患、がん、精神疾患など、多岐にわたる病気の原因となると指摘しています。
この書籍では、以下の点が主に強調されています。
PUFAの危険性
オメガ6脂肪酸(特にリノール酸)やオメガ3脂肪酸(EPA、DHA)が、一般的な健康情報とは異なり、過剰摂取によって体に悪影響を及ぼすメカニズムが詳細に解説されています。
「プーファフリー」な食生活の提唱
健康を取り戻すためには、PUFAを多く含む植物油(紅花油、ひまわり油、大豆油など)、ナッツ類、種子類、魚介類の一部などを極力避けることが推奨されています。
摂取すべき食品
PUFAの少ない飽和脂肪酸(バター、ココナッツオイル、ラードなど)や、PUFAを含まない糖質源(果物、はちみつ、米など)の摂取が推奨されています。
健康回復の事例
PUFAフリーの食生活を実践することで、様々な不調が改善した事例が紹介されており、読者に希望を与えます。
要するに、この本は「油の常識」を覆し、PUFAを徹底的に排除する食事法こそが、現代病を克服し、真の健康を取り戻す鍵であると提唱している一冊です。
具体的な実践方法
プーファフリーは「プーファフ多価不飽和脂肪酸(PUFA: Polyunsaturated Fatty Acid)の摂取を極力抑えることを目的とした食生活です。具体的には、以下の点に注意して日々の食生活を送ります。
徹底的に避けるべき食品(高PUFA食品)
最も重要なのは、PUFAを多く含む食品を意識的に避けることです。
植物油全般
- 紅花油(サフラワー油)
- ひまわり油
- 大豆油
- 菜種油(キャノーラ油)
- コーン油
- ごま油(一部使用可とする見解もありますが、基本的には避ける)
- グレープシード油
- 亜麻仁油(フラックスシードオイル)
- えごま油
- サラダ油(上記油の混合物)
- マーガリン、ショートニング
- これらの油を使った加工食品(お菓子、パン、揚げ物、惣菜など)
種子類・ナッツ類
- ごま
- アーモンド
- クルミ
- カシューナッツ
- ピーナッツ
- ひまわりの種
- かぼちゃの種(頻尿には良いらしい。)
- チアシード、ヘンプシード
魚介類(一部)
青魚(イワシ、サバ、サンマ、マグロなど)に多く含まれるDHAやEPAもPUFAであるため、摂取を控えることを推奨します。
特に酸化しやすい状態のものは避けます。
穀物
現代の小麦やトウモロコシはリノール酸の含有量が多いと指摘されることもあります。完全に避けるというよりは、摂取量を考慮します。
その他
- 鶏肉(特に皮にPUFAが多いとされる)
- 市販のドレッシング、マヨネーズ(植物油が使われているため)
積極的に摂るべき食品(低PUFA食品)
代わりに、以下の食品を積極的に取り入れます。
飽和脂肪酸
- バター(グラスフェッドが望ましい): 調理油や風味付けに。
- ココナッツオイル: 調理油、コーヒーに入れるなど。中鎖脂肪酸が主でPUFAが少ない。
- ラード(豚脂): 豚肉から自家製で作るとより安心。
- 牛脂: 牛肉から自家製で作るとより安心。
- ギー(澄ましバター): バターより消化しやすい。
- 鶏脂(チキンファット): 鶏肉の皮などから自家製で。
- カカオバター: チョコレートの原料。
糖質源
- 果物: 旬の果物(りんご、バナナ、オレンジ、ベリー類など)を積極的に。ビタミン、ミネラルも豊富。
- はちみつ: 天然の甘味料として。
- 米: 主食として。白米、玄米など。
- 芋類: さつまいも、じゃがいもなど。
- メープルシロップ: 天然の甘味料。
その他
- 肉類: 牛肉、豚肉(赤身中心、もしくは脂身もラードとして利用)。放牧された動物の肉が理想。
- 卵: 鶏卵。
- 乳製品: 牛乳、チーズ、ヨーグルトなど(体質に合う場合)。
- 野菜: 根菜類、葉物野菜など、種類を問わず摂取。
- 塩: 精製されていない自然塩。
調理方法・食生活のポイント
調理油の切り替え
今まで使っていた植物油をすべて捨て、バター、ココナッツオイル、ラード、牛脂などに切り替えます。揚げ物もこれらの油で行います。
外食・加工食品に注意
外食や市販の加工食品は、安価な植物油が多用されているため、極力避けるか、メニューを慎重に選びます。
揚げ物、中華料理、パン、お菓子、惣菜などは特に注意が必要です。
原材料表示を必ず確認し、「植物油脂」「加工油脂」などの表記があるものは避けます。
自炊を基本とする
食材を選び、自分で調理することが最も確実なプーファフリーの方法です。
油の「貯蔵」に注意
体内に蓄積されたPUFAはすぐには排出されません。長期間にわたる継続が重要です。
「プーファフリー」は「脂質制限」ではない
良質な飽和脂肪酸はむしろ積極的に摂取し、エネルギー源とします。
段階的な移行も検討
いままでPUFAを多く摂っていた人は、いきなり完全に切り替えるのが難しい場合もあります。少しずつ量を減らし、徐々に慣れていくことも有効です。
体調の変化を観察
プーファフリーに切り替えることで、体が変化していくのを観察し、必要であれば調整します。
まとめ
「プーファフリー生活」は、現代の「健康常識」とは異なる視点から、PUFAの摂取を極力減らし、飽和脂肪酸と糖質を主なエネルギー源とする食生活です。
これにより、体内の慢性炎症を抑え、本来の体の機能を取り戻すことを目指します。実践にはある程度の知識と慣れが必要ですが、日々の食事に対する意識を大きく変えることになるでしょう。


コメント