母里啓子氏の著書『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』は、元国立公衆衛生院感染症室長である著者が、インフルエンザワクチンの有効性について疑問を呈し、その必要性を否定する内容です。
インフルエンザワクチンの効果について
ウイルスの変異スピードにワクチンが追いつけない
インフルエンザウイルスは常に変異するため、ワクチンがその変異に対応できず、十分な効果が得られないと主張しています。
免疫力の獲得が不十分
ワクチンは血液中にしか抗体を作れず、ウイルスが侵入する喉や鼻には抗体を作らないため、感染自体を防ぐ効果は低いと説明しています。
また、自然感染に比べて作られる抗体も弱く、持続期間も短いとしています。
「重症化を防ぐ」という主張への疑問
高齢者の肺炎や乳幼児の脳症はインフルエンザと直接的な関係がない場合も多く、「ワクチンが重症化を防ぐ」という主張は疑問視されるべきだと述べています。
インフルエンザという病気について
インフルエンザは「かぜの一種」
インフルエンザは、ほとんどの場合、2〜3日寝ていれば自然に治る「かぜの一種」であり、過度に恐れる必要はないと説いています。
多くの人が知らず知らずのうちにインフルエンザにかかって自然治癒していると指摘しています。
「病気を恐れすぎない」ことの重要性
メディアなどでインフルエンザの怖さが過剰に強調されることで、人々がパニックになり、不要な医療行為に頼る傾向があると警鐘を鳴らしています。
ワクチン接種を取り巻く状況について
医療業界の利益
インフルエンザワクチン接種が、製薬会社や医療機関にとって大きな利益を生むビジネスになっていると指摘し、その背景には「ワクチンは安全で必要」という図式が作られていると主張しています。
集団接種の廃止と復活
過去には効果がないとして学童への集団接種が廃止されたが、その後、数年をかけて再び推奨されるようになった経緯にも触れ、医療行政のあり方にも疑問を投げかけています。
著者の主張の全体像
母里氏は、ワクチン全般を否定しているわけではなく、麻疹や破傷風など、本当に必要なワクチンとそうでないワクチンがあるという立場です。
インフルエンザに関しては、その有効性の低さや副作用のリスクを考慮し、「打たない」という選択肢を強く推奨しています。
この本は、インフルエンザワクチンに対して異なる視点を提供し、個々人が医療情報について主体的に考え、判断することの重要性を訴えかける内容となっています。


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