マイクロンテクノロジー(Micron Technology, Inc.)

米国株

マイクロンテクノロジー(Micron Technology, Inc.)は、アメリカに本社を置く世界有数の半導体メーカーで、メモリおよびストレージソリューションの設計、開発、製造を行っています。

企業情報

本社所在地

アメリカ合衆国アイダホ州ボイシ (Boise, Idaho, USA)

設立

1978年

従業員数

約48,000人(グローバル全体)

事業内容

高性能メモリ・ストレージ半導体の設計、開発、製造。AIおよびコンピューティング集約型アプリケーションの進歩を可能にすることを目指しています。

主要ブランド

Micron、Crucial

上場市場

NASDAQ(ティッカーシンボル: MU)

日本拠点

広島(DRAMの開発・生産拠点)、神奈川

事業内容


マイクロンテクノロジーは、主に以下のメモリおよびストレージ製品を提供しています。

DRAM (Dynamic Random-Access Memory)

広帯域幅、低電力、大容量、超低遅延、高速性など、あらゆる要求に対応するDRAMソリューションを幅広く提供しています。

PC、サーバー、スマートフォン、データセンターなど、幅広い用途で利用されています。

NAND型フラッシュメモリ (NAND Flash)

データ保存に使われる不揮発性メモリです。

SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)やスマートフォン、USBメモリなどに搭載されています。

NOR型フラッシュメモリ (NOR Flash)

小容量のコード保存などに使われます。

3D XPointメモリ

インテルとの共同開発により生まれた、DRAMとNANDフラッシュの中間に位置する高速・高耐久性のメモリです。


これらの製品は、以下の主要なビジネスユニットを通じて様々な市場に提供されています(2025年度第4四半期から新たな事業構造に移行予定)。

Compute and Networking Business Unit (CNBU)

クラウドサーバー、エンタープライズ、クライアント、グラフィックス、ネットワーキング市場向けのメモリ製品。

Mobile Business Unit (MBU)

スマートフォンやその他のモバイルデバイス市場向けのメモリ製品。

Storage Business Unit (SBU)

エンタープライズ、クラウド、クライアント、消費者向けSSD市場、およびその他ストレージ製品。

Embedded Business Unit (EBU)

自動車、産業、消費者市場向けのメモリおよびストレージ製品。
新しい事業構造(2025年度第4四半期から)

Cloud Memory Business Unit (CMBU)

大規模なハイパースケールクラウド顧客向けのメモリソリューション、およびすべてのデータセンター顧客向けのHBM(High-Bandwidth Memory)。

Core Data Center Business Unit (CDBU)

OEMデータセンター顧客向けのメモリソリューション、およびすべてのデータセンター顧客向けのストレージソリューション。

Mobile and Client Business Unit (MCBU)

モバイルおよびクライアントセグメント向けのメモリおよびストレージソリューション。

Automotive and Embedded Business Unit (AEBU)

自動車、産業、消費者セグメント向けのメモリおよびストレージソリューション。

成長期待


マイクロンテクノロジーの成長期待は、主に以下の要因に支えられています。

AI(人工知能)市場の拡大

AI技術の進化と普及に伴い、高性能なメモリ(特にHBM: High-Bandwidth Memory)の需要が急増しています。

マイクロンは次世代HBMの開発にも力を入れており、生成AIアプリケーション開発において重要な役割を果たすことが期待されています。

AIサーバー向けメモリの好調な需要が、売上高と収益性を大きく押し上げると見込まれています。

データセンターの需要

クラウドコンピューティングの拡大に伴い、データセンター向けのメモリおよびストレージソリューションの需要は引き続き堅調です。

メモリ市場の回復と供給制約

過去数年間のメモリ市場の低迷期を経て、需要の回復と供給の引き締まりが進んでおり、価格の安定化と収益性の改善が期待されています。

技術革新と競争力

マイクロンはDRAMおよびNAND技術において業界をリードする地位を維持しており、常に新しい技術を導入し、競争力を強化しています。

政府からのインセンティブと設備投資

米国政府からの大規模な補助金(CHIPS法など)を活用した設備投資が進んでおり、長期的な成長を支える基盤が強化されています。

これにより、米国における高度メモリ半導体製造のシェア拡大が見込まれています。

スマートフォン市場の新製品投入

スマートフォン市場における新製品の投入も、売上増加に寄与する見込みです。


アナリストの評価では、マイクロンの株価は現在割高と判断されるケースもありますが、アナリストの平均目標株価は現在の株価から上昇すると予想されています。

特に、AI関連のメモリ需要が同社の業績を牽引し、2025年度には大幅な売上高達成が見込まれています。ROE(自己資本利益率)の改善や、徹底したコスト管理も安定成長の背景にあると評価されています。


ただし、為替変動や原材料価格の上昇、特定の市場での競争激化、特定の顧客への依存といったリスク要因も存在します。

これらの要因を考慮しつつ、今後の動向に注目していく必要があります。

コメント