スティーブン・R・コヴィー著書『完訳 7つの習慣』を参考に。
パラダイムの力
パラダイムとは「物事をどう見るか」という枠組みや考え方です。
人は出来事そのものではなく、自分のパラダイムを通して世界を理解し、判断し、行動しています。
パラダイムが変われば、世界の見え方や自分の行動も根本から変わります。
コヴィーは「人格主義」のパラダイムを提唱し、短期的なテクニックではなく、誠実さ・責任感・謙虚さといった原則に基づいた生き方こそが真の成功をもたらすと強調しています。
成長と変化の原則
人の成長は一足飛びではなく、自然の法則に従って段階的に進みます。
種をまき、芽が出て、育ち、やがて実を結ぶように、人格の成長も時間と継続的な努力を必要とします。
習慣を変えるには、深い内面の変化が不可欠であり、外見や一時的な振る舞いを変えるだけでは持続しません。
原則に基づいた小さな積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。
私たちの人格は習慣の総体である
人格とは、私たちが繰り返し行っている思考や行動の習慣の積み重ねです。
良い習慣は良い人格を形づくり、悪い習慣は信頼を損ないます。
習慣は「知識(何を、なぜすべきか)」「スキル(どうやるか)」「意欲(やりたいという動機)」の三つが合わさることで形成されます。
人格を高めるには、日々の習慣を改善していくことが不可欠です。
三つの資産
人が持つ資産には「身体的資産」「経済的資産」「人的資産」があります。
身体的資産は健康や体力、経済的資産は金銭や物的な所有物、人的資産は人間関係や信頼などを指します。
これらの資産をどう管理し、維持・発展させるかによって人生の質が大きく左右されます。
特に人的資産は長期的な成功に直結し、信頼や相互理解を育むことが最も価値ある投資となります。
第1の習慣:主体的である
主体性とは、自分の人生に責任を持ち、外部の状況や他人に反応するだけでなく、自ら選択して行動する態度です。
人は「刺激と反応」の間に選択の自由を持っており、そこに人間としての成長の余地があります。
主体的な人は「影響の輪」に集中し、自分が変えられることに力を注ぎます。
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
人生のゴールを明確にし、そこから逆算して日々の行動を決めることです。
自分がどんな人間として記憶されたいか、何を成し遂げたいかを考えることで、人生の指針や使命が浮かび上がります。
個人のミッション・ステートメント(人生の憲法)を持つことが、目的に沿った選択を可能にします。
第3の習慣:最優先事項を優先する
第2の習慣で描いた目的を、実際の行動に落とし込む習慣です。
重要だが緊急ではない活動(人間関係づくり、学習、健康管理など)に時間を投資し、緊急性に振り回されない自己管理を行います。
優先順位を明確にし、自分で時間を支配することが真の生産性を生みます。
第4の習慣:Win-Winを考える
人間関係において、相手が得をすれば自分が損をするという発想を捨て、双方が満足する解決策を追求する態度です。
Win-Winの土台には「豊かさマインド」があり、資源や成果は奪い合うものでなく、協力して増やせると信じることが必要です。
信頼関係と相互尊重を築くことで、持続可能な成功が可能となります。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
人は誰しも「自分を理解してほしい」という欲求を持っています。
しかし、効果的なコミュニケーションの第一歩は、相手を深く理解することです。
相手の立場に立ち、共感的に傾聴することで信頼が生まれます。
その上で自分の意見を伝えると、相手も受け入れる姿勢を持ちやすくなります。
第6の習慣:シナジーを創り出す
シナジーとは相乗効果であり、一人では得られない結果を、複数の人が協力することで生み出す力です。
違いを尊重し、対立を恐れず建設的に活用することで、新しい解決策が生まれます。
個人の強みや多様性を組み合わせることが、革新や大きな成果につながります。
第7の習慣:刃を研ぐ
自分を継続的に成長させる習慣です。
身体(健康、運動、休養)、精神(価値観や信念)、知性(学習や知識)、社会・情緒(人間関係や奉仕)の4つの側面をバランスよく磨き続けることで、他の6つの習慣を持続的に実践できます。
自己更新の習慣を怠ると、やがて成果は衰えてしまいます。
まとめ
『7つの習慣』は、内面の原則を基盤とし、人格を磨くことから始まります。
主体性を持ち、明確な目的を描き、優先順位を守り、協力的な人間関係を築き、相乗効果を発揮し、自己成長を続ける。
この流れを実践することで、個人としても組織としても持続的な成功と幸福を手にすることができます。


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