今日の米国株市場は、いくつかの要因によって激しい値動きが見られています。
主要な株価指数の動き
ダウ平均はプラスで引けました(+0.4%)。
S&P 500とナスダックは下落しました(S&P 500: -0.16% / ナスダック: -0.74%。
特に注目すべきは、小型株のラッセル2000が1.4%上昇し、過去最高値を更新したことです。
一方、半導体セクターは大きく下落し、-2.28%となりました。
特にNVIDIAは4.4%の下落を記録しています。
セクター動向と決算
市場では、ビッグテックや半導体から中小型株や金融株へと資金が流れる「セクターローテーション」の動きが見られました。
金融セクターの好決算
JPモルガン、シティグループ、ウェルズファーゴ、ブラックロック、ゴールドマンサックスといった金融大手は、軒並み予想を上回る好決算を発表しました。
特にウェルズファーゴは株価が7%以上急騰し、シティグループも4%近く上昇しました。
これらのメガバンクの経営陣は、顧客の財務状況は健全であるとしつつも、一部の資産が「バブル領域」に入りつつある可能性があるとして警戒感を示しています。
ウォルマートの急騰
ウォルマートはOpenAI(ChatGPT)との提携を発表したことで、株価が5%上昇し、過去最高値を更新しました。
AIを活用したE-コマース戦略が期待されています。
レアアース関連銘柄の急騰
中国の輸出規制などの政策的な思惑や供給不足を背景に、レアアース関連銘柄が大きく上昇しています。
FRB(連邦準備制度)と金融政策
FRBのパウエル議長は、金融政策に関する重要な発言をしました。
バランスシート縮小(QT)の停止示唆
パウエル議長は、パンデミック中に増やした資産を回収する量的引き締め(QT)について、今後数ヶ月以内に停止する可能性があると述べました。
これは市場に流動性がもたらされるため、マーケットにとってはプラス要因となります。
利下げの可能性
議長は、雇用のデータは不足しているものの、労働市場の悪化の兆しが見え始めていると警告しました。
労働市場への下ぶれリスクが高いことを理由に、市場では年内2回の利下げがあると見込まれており、今月末の会合での利下げ確率は97%と非常に高くなっています。
市場心理と長期見通し
市場心理の警戒
市場の変動に対する予想を示すVIX指数は一時22.9まで上昇し、市場への懸念が拡大しています。
CNNのFear & Greed Index(恐怖と貪欲指数)も「エクストリーム フィア(極度の恐怖)」に近い水準(30)を示しており、投資家心理は警戒感が高まっています。
ブルマーケットの継続
現在の株式市場は、AIブームに牽引された強気相場(ブルマーケット)の3年目にあたります。
専門家の中には、第二次世界大戦以降のブルマーケットの平均寿命が5年以上であることから、市場はまだ若く、上値余地が残っていると見ています。


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