10月16日の米国株市場は、主要3指数が揃って下落し、リスク回避のムードが強まりました。
主な株価指数と市場の動き
S&P 500は0.63%安。
ダウ平均は0.65%安。
NASDAQは0.47%安となりました。
特に小型株が売られ、ラッセル 2000指数は2.09%の急落となりました。
市場は寄り付きで上昇する場面が見られましたが(TSMCの好決算などを受け)、その後は悪いニュースが次々と出てきたことで下落し、2日連続の陰線となりました。
市場下落の主要因・地銀の信用不安再燃
この日の市場の最大の下落要因は、地方銀行(地銀)における信用不安の再燃でした。
地銀の不正融資疑惑
2つの地方銀行に関する融資問題が公表されました。
ザイオンズ・バンコーポレーションは、子会社の融資で約 5000万ドル(約75億円)の貸倒れ損失を計上したと発表しました。
ウェスターン・アライアンス・バンコープは、担保提供を怠った借り手を詐欺で提訴したことを明らかにしました。
同社の株価は 約11%下落しました。
ゴキブリ理論
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOが以前に「ゴキブリが1匹見えたら、おそらくもっといるだろう」と警告していたことがあり、この言葉通り、2匹目、3匹目のゴキブリが現れ始めたとの見方が市場に広がり、信用収縮への懸念が高まりました。
金融株の急落
これらのニュースを受け、金融株が大きく売られ、地銀ETF(KRE)は6%超の下落を記録しました。
ウェスターン・アライアンスの他に、フィフス・サード・バンコープやリジョンズ・ファイナンシャルも約6%下落しました。
リスクオフの動き(その他の資産)
信用不安が強まった結果、投資家はリスク資産を避け、安全資産へ資金を逃避させました。
これは典型的な「リスクオフ」の構図です。
債券
債券が買われ、金利は低下しました。
米国10年債利回りは3.97%台まで低下し、2022年9月以来の低水準となりました。
これは、市場がすでに年内2回の利下げを完全に織り込んでいることを示唆しています。
金
投機資産である金スポット価格は2.4%上昇し、市場最高値の4310ドルを連日更新しました。
VIX指数(恐怖指数)
市場心理の悪化を示すVIX指数は25.3に上昇しました。
弱気派(ベア)はAAII投資家センチメント調査で48%に達し、悲観的な心理が支配的となりました。
個別の注目銘柄
地合いが悪い中、一部のハイテク株、特にAI関連銘柄は底堅さを見せました。
半導体ファウンドリー企業TSMCが好調な決算を発表し、2025年の売上高ガイダンスを情報修正したことで、AIメガトレンドへの確信が強まりました。
マイクロン・テクノロジーはアナリストの目標株価引き上げを背景に5.5%上昇し、市場最高値を更新しました。
セールスフォースも中期計画を発表し、3.27%上昇しました。
全体として、10月16日の米国株市場は、地銀の信用不安という局所的な問題が引き金となり、市場全体の恐怖心を煽り、リスク回避の売りが優勢となった一日でした。
ただし、現時点ではシステム全体のリスクではないという見方(局所的な事象)も示されています。
最後に
- SOXL 40.570ドル+1.48% 日足RSI59.108
- TECL 126.05ドル+0.32%日足RSI54.645


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