内海聡さんの著書『医者いらずの食』を参考にしました。
- 医原病が作られる構図
- コレステロールが高いと危険のウソ
- 高血圧・糖尿病・生活習慣病のウソ
- 薬害の実態
- 現代病と昔の病気の違い
- 嘘を撒き散らしてきた栄養学
- 脂質・糖・タンパク質・ビタミン・ミネラル・シリカの問題
- 正しい食事法の嘘
- 粗食は健康に寄与する
- 専門家だからといって信じてはいけない
- 体の声を聞いて食事を選ぶ
- 菜食主義・ローフード・ナチュラル・ハイジーン
- ソマチッド・バイオフォトン・量子力学
- 人工甘味料の危険性
- 玄米と白米の違い
- サプリメントの利点と問題点
- ホルモン剤や抗生物質の危険性
- ごまかしや嘘だらけの食品表示
- 牛乳は日本人には合わない
- 魚を食べることは健康的とは言い切れない
- 農薬の危険性
- お茶に潜む危険性
- 添加物の危険性
- まずは調味料から変える
- 遺伝子組み換え食品の危険性
- 日本人に合うご飯と味噌汁
- 精神的問題を抱えている場合、直接糖は禁止
- 子供の病気は周りにその理由がある
- なぜ昔はアレルギーがほとんど存在しなかったのか?
- いい塩とフィトケミカル
- まとめ
医原病が作られる構図
内海聡氏は、現代の病気の多くが「医療そのもの」によって作られていると指摘します。
これを「医原病」と呼びます。
医原病とは、医師・医療機関・薬による“治療行為そのもの”が、新たな病気を作り出す構図のことです。
例えば、風邪や軽い不調で病院に行けば抗生物質や解熱剤が出されますが、これが腸内細菌を破壊し、免疫力を下げ、結果的に慢性的な不調や感染症の再発を招く。
これが「医原病」の典型的な流れです。
また、検査で“数値が基準より少し高い”だけで薬を飲まされ、長期的な服薬が逆に体を壊すことも多いといいます。
本来は「自然治癒力」が働くはずの軽症まで、薬や手術で無理に抑え込むことで、体のバランスを壊し、結果的に医療依存を深めていく―この構図が現代医療の最大の矛盾であり、病人が減らない理由だと述べています。
コレステロールが高いと危険のウソ
著者は「コレステロール悪玉説」は長年の誤解だと批判しています。
コレステロールは体の細胞膜を作り、ホルモンや胆汁酸の材料になる不可欠な成分です。
つまり「悪」ではなく「命を支える必須脂質」です。
にもかかわらず、製薬業界が“コレステロールを下げる薬(スタチン系)”を売るために、「高コレステロール=危険」という構図を作り上げたというのが著者の主張です。
実際、コレステロール値が高い人の方が長寿という統計もあるとされ、著者は「高コレステロール=病気」という単純な因果関係は存在しないと述べています。
むしろ、コレステロールを薬で下げすぎることで、ホルモンバランスの崩壊、筋力低下、うつ症状、認知症リスクの上昇などが生じると警告しています。
高血圧・糖尿病・生活習慣病のウソ
現代医学では、高血圧や糖尿病などを「生活習慣病」と呼び、薬で数値を正常に保つことが治療とされています。
しかし著者は、これも“数値ビジネス”に過ぎないと主張します。
たとえば血圧の基準値が下がるたびに「高血圧患者」が増え、糖尿病の診断基準が変わるたびに「糖尿病予備軍」が増える。
結果として、薬の服用者が増える構造になっているというのです。
著者によれば、血圧や血糖値は一時的な体調・ストレス・時間帯などでも変動し、常に固定された値ではありません。
つまり「数値を下げる」ことを目的化するのは本末転倒であり、根本的な原因―加工食品・砂糖過多・睡眠不足・精神的ストレス―を改善すべきだと説きます。
薬ではなく、食の見直しと体の自然な代謝を整えることこそが“本当の治療”という立場です。
薬害の実態
内海氏は長年にわたり「薬害問題」に警鐘を鳴らしてきた人物です。
彼の見解では、薬は「毒を薄めたもの」であり、基本的に体に必要なものではありません。
薬は症状を“抑える”だけで、原因を治しているわけではない。
しかも副作用という名の「新しい病気」を生み出す場合が多く、それが次の薬を呼び、さらに副作用を生むという“連鎖構造”があると指摘します。
この薬害の連鎖によって、体が本来持つ治癒力が失われ、薬をやめられない状態=医療依存に陥るのです。
特に抗生物質、睡眠薬、抗うつ薬、降圧剤、コレステロール降下薬などはその典型で、長期服用によって腸・脳・神経系を破壊する危険があると述べています。
著者は、「薬は最小限にし、どうしても使うときだけ短期間に限定すべき」と強調します。
現代病と昔の病気の違い
著者は、昔の病気は「自然の中で起きるもの」、現代病は「人工的に作られたもの」だと分類しています。
昔の病気―感染症や栄養失調などは生活環境の不足や外的要因によるものでした。
しかし現代病―がん、アトピー、うつ、アレルギー、自己免疫疾患、糖尿病などは、化学物質、食品添加物、薬、ストレスなど「人間の手による要因」で生まれています。
つまり、病気が自然からではなく「文明」から生まれるようになったのです。
さらに、現代病は長期的・慢性的な症状が多く、原因が複雑に絡み合うため、薬で治すことが困難になっています。
著者は「現代病は生活と食の総和で起きる病気」であり、生活を戻さなければ治らないと述べています。
つまり、「病院で治す」より「暮らしを変える」ことが、最も有効な治療なのです。
嘘を撒き散らしてきた栄養学
著者は現代の栄養学を「製薬・食品業界に都合よく作られた偽りの学問」と批判します。
たとえば「脂肪を控えろ」「塩分を減らせ」「カロリー計算を守れ」といった常識は、科学的根拠が薄いまま広まり、食産業のビジネスと結びついています。
実際には、人間の体はもっと柔軟で、単純な“量”ではなく“質”が重要なのに、栄養学は「数字」でしか健康を測れなくしている。
また、栄養学の研究はスポンサーである食品メーカーや薬企業に影響されやすく、「どの食品を食べると体に良い」ではなく「どの製品を売ると儲かるか」に焦点がずれているといいます。
著者は、「真の栄養学とは、自然に近い食材を食べ、体の声を聴くこと」だとし、一般的な栄養指導や栄養士教育のあり方にも疑問を投げかけています。
脂質・糖・タンパク質・ビタミン・ミネラル・シリカの問題
著者は「三大栄養素+微量栄養素」についても、現代の摂り方には大きな誤りがあると指摘します。
脂質
悪いのは脂肪そのものではなく、精製油・トランス脂肪酸・酸化油など“人工的な油”です。
良質な脂(オリーブオイル、アマニ油、ココナッツ油、動物性脂など)を適度に摂ることは、ホルモンや脳の働きに不可欠とされます。
糖(炭水化物)
現代人は糖を摂りすぎています。白砂糖、果糖ブドウ糖液糖、精製小麦などの“偽物の糖”が代謝を狂わせ、糖尿病や肥満、うつの原因になると指摘します。
本来は穀物や野菜に含まれる自然な糖を中心にすべきです。
タンパク質
「肉を減らせ」という常識も誤りで、質の良いタンパク質は免疫・筋肉・酵素を作るために不可欠です。
問題は“加工肉”や“育成環境の悪い肉”であり、草を食べて育った動物の肉や天然魚を勧めています。
ビタミン・ミネラル
現代の食は精製食品が多く、これらの微量栄養素が欠乏しがちです。
それが代謝異常、疲労、うつ、肌荒れなどを引き起こす要因となるといいます。
著者は特に「マグネシウム」「亜鉛」「鉄」「カルシウム」などのバランスに注目しています。
シリカ(ケイ素)
シリカは骨・血管・皮膚・髪などを支える重要なミネラルであり、現代人に不足していると著者は述べます。
精製された食事や軟水中心の生活では摂取量が減るため、天然水や植物由来の食品(キビ、玄米、野菜など)からの摂取を推奨しています。
このように、内海氏の栄養論は「不足と過剰の両方が病気を作る」という視点に立ち、「自然に近い・加工の少ない食」を中心に戻すことを提唱しています。
正しい食事法の嘘
内海聡氏は、「世の中で“正しい”とされている食事法の多くはウソである」と言い切っています。
理由は、食事法の背後には常に「ビジネス」が存在するからです。
たとえば、カロリー制限、低脂肪食、糖質制限、ベジタリアン、完全栄養食品など─どの方法も一見科学的に見えますが、背後には食品メーカー・サプリ会社・医療産業が利益を得る仕組みがあります。
さらに、人の体は千差万別であり、“唯一の正解”など存在しません。
にもかかわらず、「これが正しい」と断定すること自体が不自然である、と著者は述べています。
つまり、正しい食事法というのは固定された理論ではなく、自分の体と生活に合った“変化する指針”であるべきなのです。
著者にとって「正しい食事」とは、「体が自然に喜ぶかどうか」で判断されるものであり、誰かの理論や流行で決めるものではないのです。
粗食は健康に寄与する
著者は「粗食=質素な食事」は健康を守る上で非常に重要だと説きます。
ただし、“粗食”とは「貧しい食事」ではなく、「余計なものを削ぎ落とした食事」という意味です。
現代人の食事は、添加物・化学調味料・精製食品・油・砂糖・過剰なタンパク質などで満たされ、栄養よりも“刺激”を追い求めるものになっています。
これを少しずつ削り、本来の食材の味を生かしたシンプルな食事に戻すことが、体を整える第一歩です。
たとえば、味噌汁・玄米・旬の野菜・魚・発酵食品などを中心にした昔ながらの日本食こそが「本物の粗食」といえます。
粗食を続けると、消化器官が休まり、腸内環境が整い、体の代謝が自然に回復します。
つまり、「足す健康」ではなく「引く健康」こそが本来の健康法なのです。
専門家だからといって信じてはいけない
著者は「専門家」「医師」「栄養士」という肩書を過信してはいけないと警告しています。
なぜなら、専門家の多くは“業界の教育”によって作られた存在であり、独立した思考をしていないからです。
医師は製薬会社の情報で教育され、栄養士は食品メーカーが作ったカリキュラムで学びます。
つまり、専門家の知識は「誰かに都合の良い情報」で構成されていることが多いのです。
著者は、「知識を得るよりも、自分で観察し、体の変化を見て判断する力を持つことが本当の“専門性”」だと述べます。
肩書やデータを鵜呑みにせず、自分の感覚・経験・直感を信じることが、現代の情報社会では最も重要な健康スキルであるとしています。
体の声を聞いて食事を選ぶ
著者は、食事の選び方の基本は「理屈ではなく感覚」にあると説きます。
人間の体は本来、何が必要で、何が不要かを知っています。
たとえば、疲れたときに自然と塩辛いものが欲しくなるのは、ナトリウム不足のサイン。
寒い日に脂っこいものを求めるのは、体温を維持するための本能的反応です。
しかし現代人は、メディアや健康情報に惑わされて“頭で食べる”ようになり、体の声を無視しています。
著者は「食事とは哲学ではなく、体との対話である」と述べ、食べた後の気分・消化の状態・睡眠の質などを観察しながら、自分に合った食材を見つけていくことを勧めています。
つまり、「健康とは、体の声を信じる練習を積むこと」なのです。
菜食主義・ローフード・ナチュラル・ハイジーン
著者は、菜食主義やローフード(生食)などの健康法にも一定の理解を示しながら、「行き過ぎた信仰は危険」と述べています。
菜食主義は確かにデトックス効果や消化負担の軽減につながることがありますが、長期的に続けると栄養不足やホルモン異常を起こす人もいる。
ローフード(非加熱食)は酵素を保てるという利点がある一方、冷えや腸内ガスの原因になることもあります。
ナチュラル・ハイジーン(自然療法的生活法)も理想ではありますが、人間社会の環境下では完全に実践するのは困難です。
つまり、どの健康法も「人によって合う・合わない」があり、宗教的に信じること自体が不健康なのです。
著者は、「食事法は信仰ではなく実験である」と言い切り、自分の体で試して判断する姿勢を強調しています。
ソマチッド・バイオフォトン・量子力学
内海氏は、生命を物質的にだけでは説明できないという立場をとり、量子的な観点を導入しています。
ソマチッドとは、血液や体液の中に存在するとされる微小生命体(または生命情報体)で、フランスのガストン・ネサンらが提唱した概念です。
著者は、ソマチッドが体の生命力を反映するものであり、食事や思考、環境によって活性化・休眠する可能性があると述べます。
また、「バイオフォトン」とは細胞が発する微弱な光エネルギーであり、体内の情報伝達や生命の秩序に関与しているとする研究もあります。
著者は、生命とは単なる化学反応ではなく、「エネルギーの共鳴現象」であり、量子力学的に説明される領域があると考えています。
したがって、食べ物は単なる栄養ではなく“情報と波動”を持つ存在であり、調和したエネルギーを持つ食材(自然・未加工・新鮮なもの)を摂ることで、体のソマチッドやバイオフォトンの働きが整うと述べています。
この視点は「食=エネルギー交換」という思想につながります。
人工甘味料の危険性
著者は人工甘味料を「最も危険な現代食品のひとつ」と断言しています。
アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料は、ゼロカロリーをうたって“健康的”に見せかけていますが、実際には脳神経・ホルモン・腸内環境に悪影響を及ぼすとされます。
人工甘味料は舌と脳の「甘み受容体」を刺激することで、“糖を摂ったと錯覚”させ、インスリン分泌や血糖コントロールを狂わせます。
その結果、逆に肥満や糖尿病リスクが上昇することもあると指摘されています。
さらに、人工甘味料の代謝産物が神経毒として作用する可能性があり、集中力低下、頭痛、不眠、うつなどの原因になることもあります。
著者は「甘味は自然なものを少量に」と勧め、蜂蜜や黒糖など、自然界由来の糖を適度に使うことを推奨しています。
玄米と白米の違い
玄米と白米の違いについて、著者は「どちらが良いかは体質次第」としつつ、基本的には玄米を推奨しています。
玄米は外皮・胚芽・胚乳をそのまま残しており、ビタミンB群・ミネラル・食物繊維が豊富です。
これにより、血糖上昇が緩やかになり、腸内環境が整い、デトックス効果も期待できます。
一方で、玄米にはフィチン酸などの抗栄養物質が含まれるため、消化が悪い人や胃腸の弱い人には向かない場合もあります。
そのため、著者は「発芽玄米」や「寝かせ玄米」のように、消化しやすい形で摂ることを勧めています。
白米は食べやすく消化は良いですが、栄養の大部分が削ぎ落とされており、糖質過多になりやすい。
つまり、玄米は“自然の完全食”であり、白米は“精製されたエネルギー源”です。どちらを選ぶかは、体調・生活・消化力に合わせて調整するのが理想とされています。
サプリメントの利点と問題点
著者はサプリメントについて、「使い方を間違えなければ有用だが、依存は危険」としています。
現代の食生活では、ミネラルやビタミンの欠乏が進んでいるため、補助的にサプリを使うことは意味があります。
特に、マグネシウム・亜鉛・鉄・ビタミンD・オメガ3脂肪酸などは、現代人に不足しやすいと指摘しています。
しかし問題は、「サプリが本来の食事の代わりになる」と誤解することです。
多くのサプリメントは合成原料で作られ、体に吸収されにくく、場合によっては過剰摂取が毒になります。
また、ビタミン剤やプロテインの一部には人工添加物や残留化学物質も含まれているため、注意が必要です。
著者は、「サプリは薬と同じ。必要なときだけ短期的に使う」という立場をとっています。
最も理想的なのは、自然の食材から栄養を摂り、サプリはあくまで“補助輪”として扱うことです。
ホルモン剤や抗生物質の危険性
現代の畜産業では、成長促進や病気予防のためにホルモン剤や抗生物質が多用されています。
これらは動物の成長を早め、生産性を上げる一方で、人間の体に残留し、ホルモンバランスを乱す要因となります。
特に女性ホルモン様物質(エストロゲン作用)を持つ成分は、子どもの発育異常や不妊、がんリスクの増加に関係していると指摘されます。
また抗生物質の多用により、耐性菌が増加し、将来的に薬が効かない感染症が拡大する懸念もあります。
つまり、安価で大量の肉を得る裏側で、人の免疫や内分泌系が犠牲になっているという現実があるのです。
ごまかしや嘘だらけの食品表示
食品ラベルや成分表示は、消費者が安全を判断するための手段だが、実際には「ごまかし」が多いです。
例えば「無添加」と書かれていても、実際には別の名称で添加物が使われていたり、「国産」と表示されていても原材料の一部だけが国産である場合があります。
製造工程で化学薬品を使っても、最終製品に残留していなければ表示義務がないため、消費者は見抜けません。
内海氏は「食品表示を盲信せず、できる限り生産者と直接つながること」が本当の安全を知る近道だと述べています。
牛乳は日本人には合わない
牛乳は「カルシウム豊富で健康によい」と教えられてきたが、内海氏はこれを完全に否定しています。
日本人の多くは乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の活性が低いため、牛乳を飲むと消化不良や腹痛、アレルギーを起こしやすいのです。
また、牛乳のカルシウムは吸収効率が悪く、かえって体内のカルシウムバランスを乱す可能性があるとされています。
さらに現代の牛乳は、ホルモン剤や抗生物質を投与された牛から搾られたもので、自然な食品とは言えません。
牛乳を健康食品とする常識は、酪農業界のマーケティングによる“作られた信仰”だと警鐘を鳴らしています。
魚を食べることは健康的とは言い切れない
魚はかつて健康食の代表だったが、現代ではそうとも言えません。
海洋汚染が進んだ結果、魚には水銀、ダイオキシン、プラスチック微粒子などの有害物質が蓄積しています。
特に大型魚(マグロ、カジキなど)は生態系の頂点にいるため、汚染物質を高濃度で含みやすいのです。
内海氏は、こうした魚を「健康食」として常食することは危険だと述べています。
魚のオメガ3脂肪酸は体に良いが、汚染リスクを考慮すると摂取源を厳選する必要があります。
つまり、魚も“安全なものを選ぶ時代”に入っている。
農薬の危険性
農薬は作物を守るために使われているが、その毒性は人間の体にも影響を与えます。
特に神経系に作用するタイプの農薬は、微量でも長期摂取で脳神経に悪影響を及ぼすことがあります。
内海氏は「安全基準値」という概念自体が政治的・経済的妥協によって決められたものだと批判しています。
子どもや妊婦はより感受性が高く、農薬の影響を受けやすいのです。
さらに、土壌や水質も汚染され、自然環境全体に連鎖的な悪影響を及ぼします。
可能な限り無農薬・自然栽培の食品を選ぶことが、健康への第一歩だと説く。
お茶に潜む危険性
健康的なイメージのあるお茶にも、実は危険が潜んでいます。
特に市販のペットボトル茶やティーバッグの多くは、残留農薬や酸化防止剤、香料などが含まれている場合があります。
また、輸入茶葉の中には放射線照射処理が行われているものもあるといいます。
内海氏は「お茶を飲むなら、信頼できる生産者が栽培した茶葉を選び、自分で淹れること」を勧めています。
健康的な飲み物も、製造過程を知らなければ化学物質の摂取源になりかねないのです。
添加物の危険性
食品添加物は保存性や見た目、味を良くする目的で使われているが、その多くは化学合成物質であり、長期摂取により肝臓や腎臓、神経系に負担をかけます。
特に人工甘味料、保存料、着色料、香料などは、子どもの発達や行動に悪影響を与えることも報告されています。
内海氏は「食品添加物は合法的な毒」であると断言し、日常的に摂取すれば体調不良や慢性病の原因になると述べています。
加工食品を避け、できるだけ自然に近い形の食材を選ぶことが重要だと説いています。
まずは調味料から変える
健康的な食生活を目指す第一歩として、内海氏は「調味料を本物に変えること」を推奨しています。
味噌、醤油、塩、砂糖、油などの基本的な調味料が人工的であれば、どんなに良い食材を使っても意味がありません。
例えば、化学調味料入りの醤油や精製塩、白砂糖は体のバランスを崩す原因になります。
一方で、天然醸造の味噌、天日塩、黒糖、圧搾油などを選べば、体は自然と整っていきます。
食生活の改善は「調味料改革」から始まるという考え方です。
遺伝子組み換え食品の危険性
遺伝子組み換え作物(GMO)は、病害虫に強く生産性が高いとされるが、内海氏はその安全性に強い疑問を呈しています。
遺伝子を人工的に組み替えることで、自然界には存在しないタンパク質が生成され、それが人体にどんな影響を及ぼすかは十分に解明されていません。
また、GMO作物に使われる除草剤(特にグリホサート系)は発がん性が指摘されており、腸内細菌を破壊するとも言われています。
さらに、遺伝子組み換えによって生態系が崩れる懸念もあります。
彼は「安価で便利な食品の裏には、生命を歪める構造がある」と警告しています。
日本人に合うご飯と味噌汁
内海聡氏は、「日本人の体には日本の伝統的な食が最も合っている」と説いています。
日本人は長い歴史の中で、米を主食とし、発酵食品である味噌や漬物、醤油などを摂取してきました。
その結果、腸内環境や代謝の仕組みもそれに適応しています。
ご飯と味噌汁の組み合わせは、炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル・発酵菌をバランスよく摂る理想的な形であり、現代栄養学が分解的に語る「栄養バランス」を超えた“全体食”の智慧があります。
味噌汁に使う具材(豆腐、わかめ、野菜)は体を温め、代謝を整える働きを持ちます。
また、発酵食品の酵素は腸内の善玉菌を増やし、免疫力やメンタルの安定にも寄与します。
つまり、日本人にとっての理想の健康食とは、難しい健康法ではなく「一汁一菜」に戻ることなのだ。
精神的問題を抱えている場合、直接糖は禁止
内海氏は、精神疾患や情緒不安定な人に対して「直接糖の摂取を避けるべき」と強く警告しています。
直接糖とは、白砂糖や果糖ブドウ糖液糖、菓子やジュースなどに含まれる精製された単糖類のことを指します。
これらは血糖値を急上昇・急下降させ、神経伝達物質のバランスを乱します。
その結果、イライラ、抑うつ、不安、集中力低下などの精神症状を引き起こしやすくなります。
さらに、血糖の乱高下は副腎や膵臓を疲弊させ、ホルモンバランスや睡眠リズムにも悪影響を与えます。
うつ病やパニック障害などの背景には、食による脳内化学物質の乱れが隠れていることも多く、精神を安定させたいなら、精製糖ではなく、穀物や野菜などに含まれる「間接糖(複合糖質)」をゆっくり摂ることが大切であると説いています。
子供の病気は周りにその理由がある
子どもの病気は、単なるウイルスや体質の問題ではなく、家庭環境や親の心身状態に大きく影響されています。
内海氏は「子どもは親や環境の鏡である」と述べ、親のストレス、生活リズム、食習慣、感情の乱れが、そのまま子どもの体に現れると指摘しています。
例えば、親が過剰に加工食品や添加物を摂取していれば、母乳や家庭食を通じて子どもも同じ毒素を取り込むことになります。
また、親が常にイライラしていたり、夫婦関係が不安定であれば、子どもは無意識のうちにその影響を受け、免疫や自律神経のバランスを崩します。
内海氏は「子どもの病気を治すには、まず周りの大人の生き方を変える必要がある」と強調しています。
なぜ昔はアレルギーがほとんど存在しなかったのか?
現代社会では花粉症やアトピー、食物アレルギーが増えているが、戦前や高度経済成長期以前には、ほとんど存在しませんでした。
内海氏によれば、その理由は「食の変化」と「環境の人工化」にあるそうです。
昔の人々は自然農法に近い作物を食べ、発酵食品を日常的に摂り、土や微生物に触れて生活していました。
そのため腸内フローラや免疫系が自然に鍛えられていました。
しかし現代では、農薬、添加物、抗生物質、人工洗剤などが日常的に使われ、微生物との共生関係が壊れています。
腸内細菌の多様性が失われると、免疫が過剰反応を起こしやすくなり、それがアレルギーとして現れます。
つまり、アレルギーとは「清潔すぎる社会」と「化学物質依存の生活」が作り出した現代病なのです。
いい塩とフィトケミカル
内海氏は、塩と植物成分(フィトケミカル)の重要性を強調しています。
まず塩については、「減塩=健康」という常識を否定しています。
精製塩(塩化ナトリウム99%以上)はミネラルを失った化学物質であり、体内の電解質バランスを崩します。
一方で、自然塩(海塩や岩塩)はマグネシウム、カルシウム、カリウムなどの微量ミネラルを豊富に含み、体の浸透圧調整、神経伝達、エネルギー代謝に不可欠です。
良い塩を摂ることで、疲労回復や血圧安定にもつながります。
さらに、フィトケミカルとは植物に含まれる色素や香り成分(ポリフェノール、カロテノイド、フラボノイドなど)であり、抗酸化・抗炎症作用を持ちます。
これらは化学的なサプリメントよりも、野菜や果物を丸ごと食べることで自然に摂取するのが理想だとされています。
つまり、「いい塩と自然の色を食べること」が、人間の本来の生命力を引き出す食の原点であるとまとめられています。
まとめ
内海聡さんの『医者いらずの食』では、日本人の体質に合うのは昔ながらの「ご飯と味噌汁」を中心にした和食であり、発酵食品や旬の野菜を組み合わせることで自然治癒力が高まると説いています。
精神的に不安定な人は砂糖などの直接糖を避けることが重要で、血糖値の乱高下が心の不調を招くといいます。
子供の病気は家庭や親の生活習慣の影響が大きく、家族全体の心と食の改善が必要です。
昔アレルギーが少なかったのは、自然な食事と環境の中で腸や免疫が鍛えられていたからで、現代の加工食品や過度な清潔志向が原因とされています。
また、体の健康には精製塩ではなく天然の良い塩を選び、野菜や果物に含まれるフィトケミカルの力を取り入れることが大切だとまとめています。


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