米国株2025年11月29日

米国株
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11月28日の市場動向と指数

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ブラックフライデーによる薄商いのなか、主要な株価指数はいずれも上昇しました。

NASDAQは 0.65%上昇。

S&P 500は 0.54%上昇。

ダウ平均は 0.61%上昇。

ラッセル 2000は0.58%上昇。

特にNASDAQは直近で5日連続の上昇を記録しています。

S&P 500は史上最高値からわずか0.61%の差に迫る水準にあります。

半導体株指数であるSOX指数は1.82%プラスとなり、7025ポイントまで回復しました。

ビットコイン恐怖指数

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11月の相場総括とボラティリティ

11月全体を見ると、相場はボラティリティが高い月となりました。

NASDAQは月間で1.93%の下落となりましたが、これは10月の4.7%上昇、9月の5.4%上昇と比較すると、3ヶ月平均では大きく下がってはいない状況です。

ゴールドマン・サックスによると、11月にボラティリティが収まり、12月の見通しが鮮明になったとされています。

11月の高いボラティリティは、売りたい人が売り逃げる「ガス抜き」となり、市場のストレス解消につながったとの見方があります。

その結果、株価はかなり戻してきており、12月の相場に期待が持てる展開(クリスマスラリー)への下地が整ったと見られています。

ボラティリティを示すVIX指数は17.6まで低下しています。

また、ゴールドマン・サックスのボラティリティパニック指数も一時的に高くなった後、平均的な位置まで下がっています。

個別株とセクターの動向

ハイテク株

この日はテック株が好調でした。

特にIntelがAppleとの取引見通し改善の可能性(Mシリーズプロセッサーの一部のファウンドリーサプライヤー候補に浮上)を受けて、10%の大幅上昇となりました。

一方、AI関連銘柄の一部には不安が見られ、NVIDIAは1.8%下落しました。

ただし、NVIDIAの現在のフォワードPER(23.48)は、そのヒストリーから見ると異例なほど低い水準にあると評価されています。

メタ(21.79)も低いバリュエーションで買い戻しが入った可能性があります。

小売

ブラックフライデーの影響もあり、Amazonは1.8%上昇。

ウォルマートはブラックフライデーの日に史上最高値をつけました。

電力・公益関連株

AIブームを背景に上昇していた電力関連株は、最近調子が悪い状況です。

例えば、ビストラは10月中旬以降16%下落、コンステレーション・エナジーは高値から11%下落しています。

これは、投資家が具体的なデータセンター契約などの新規事業の詳細が示されないことに不満を感じているためです。

しかし、電力需要が衰えることはなく、今後ますます需要は高まると考えられ、注目に値する分野であるとされています。

経済・政策要因

ブラックフライデーと消費動向

感謝祭当日のオンライン売上高は約64億ドルと発表され、前年比5.3%増で予想を上回りました。

しかし、全体の注文数は2%減少し、平均販売価格は8%上昇しており、これは値上がりによって売上が押し上げられた可能性を示唆しています。

根強いインフレや関税の悪影響、賃金の伸び悩みにより、消費者は支出先を慎重に選ぶ動きが広がっていると見られています。

金融政策(利下げ期待)

市場では、12月に利下げがある確率が86.9%まで高まっています。

この利下げ期待も相場をけん引する一因となっています。

移民政策とハイテク産業

トランプ大統領による移民政策の強化(第三世界諸国からの移住永久停止、受け入れ制限)の動きが取り締まられています。

H-1Bビザの申請料が10万ドルかかるという動きもあり、テック企業がインドや中国からのエンジニアを受け入れる際のコストが厳しくなっています。

CME取引停止

冷却システムの不具合により、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で約10時間近く先物およびオプション市場の取引が停止するという出来事がありました。

今後の見通しと警戒点

AIバブル崩壊の可能性

市場は資金流入と業績期待に牽引されていますが、AIバブル崩壊の可能性が完全に終わったわけではないという見解もあります。

年内には電力不足や供給制約、あるいは想定外の業績悪化などの悪材料をきっかけに調整が起きる可能性が残っています。

超強気なアナリスト予想

アナリストのエド・ヤルデニ氏は非常に強気な予測を出しています。来年の実質GDP成長率を3.0%、生産性成長率を2.5%と予測しています。

S&P 500の1株当たり利益(EPS)は今年から来年にかけて15%上昇($268から$310)し、2029年までにS&P 500が10,000に達する可能性があると見ています。

ただし、AIの普及に伴い失業率が4.5%の高水準で推移する可能性も指摘しており、市場がこれをどのように解釈するかが焦点となります。

12月のアノマリー

例年、12月は株価が上昇しやすい傾向にあり(サンタクロースラリー)、「中古小型株」(ラッセル2000)が特に強いとされています。

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