現在の市場への追い風

市場にはいくつかの追い風が吹いています。
企業業績と世界経済の持ち直し
S&P 500構成企業の今年第3四半期の利益は10%ほど、売上は約8%の増益が見込まれており、ここ3年で最も高い伸びとなる予想です。
これは、アメリカ企業の売上の約4割を占める海外の売上が復活していることが背景にあります。
巨大減税法案
アメリカでこの夏に通過した巨大減税法案により、来年前半には遡及適用による大型の還付金を受け取る世帯が増える可能性があり、これが消費と株式投資の両方を押し上げる可能性があります。
FRBによる利下げ期待
FF金利はすでに2024年以降で合計1.5ポイント引き下げられており、来年にかけて利下げ路線が続くと見込まれています。
インフレ率が高い状況で利下げが行われることは、短期的に株式市場には非常に有利な環境となります。
金融政策(FOMC)への注目点
市場は現在、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果に警戒しており、利下げ自体はほぼ織り込まれているものの(利下げ確率は88%)、来年以降の利下げペースに関するシグナルが注目されています。
FRBはインフレ率が2%を上回っている事実や労働市場が崩れていない状況から、急いで利下げを連発する必然性はないと見られており、タカ派的な姿勢を示すことが予想されています。
注目すべきシグナルは以下の3点です。
ドットプロット(政策金利見通し)
来年の利下げ見通しが直接反映され、この見通しが上方向に修正されれば、利下げペース鈍化のシグナルとなります。
声明文や会見の相言葉
「次の利下げは約束しない」や「インフレリスクが制約になる」といった、追加緩和へのハードルを引き上げるようなコメントが警戒されています。
インフレ認識
関税などの政策要因によるインフレが一時的なものか、それとも粘着化するリスクがあるのかという認識が、利下げペースを決める核心となります。
ベースシナリオとしては、今回の利下げは実施しつつも、その先は急がないことを示すシナリオが濃厚とされています。
ビットコイン

ビットコイン相場は最近、9.4万ドル台半ばまで上値を伸ばし、直近の高値を更新しました。
以前、FOMCを控え方向感がなくなり、三角持ち合いの形で推移していましたが、これをブレイクし上昇しました。
直近の動きとして、9.4万ドルをクリアしたことは底入れの第一歩と見なされています。
また、米国内でビットコインの普及が進んでいることが、市場の大きな変化を引き起こしています。
米国の成人(6500万人)の28%が暗号資産を保有しているという推計があり、クリティカルマスとされる30%を超えるのは時間の問題かもしれません。
このような背景から、米国の地方大手銀行であるPNCバンク(全米大手銀行の一つ)が、コインベースのホワイトラベルを利用して、自社のプラットフォームで富裕層などへビットコインの現物取引を提供し始めました。
これは大手銀行がビットコイン現物提供を開始した大きな一歩とされています。


コメント