効率があがる
睡眠不足が脳に与える影響は大きく、徹夜したときの脳のパフォーマンスは、ビールの中瓶を3本飲んだときと同程度に下がります。
よっぱらいの状態で仕事するようなものです。
睡眠不足が連日続いただけでも、生産効率は著しく低下します。
1日4時間の睡眠を6日間ほど続けると、完全に徹夜したときと同じくらい効率が下がります。
1日6時間を10日間でも、徹夜と同じ程度の生産性まで下がるんです。
それなのに強い眠気を感じない人も多いのが、恐ろしいところです。
脳は睡眠中に過去の情報を整理して、新しい情報を処理しています。
睡眠を十分にとることで、日々集中して取り組む事ができるんです。
勉強した記憶は睡眠で定着されるんです。一夜漬けの効果ないんです。
成績がいい学生さんの平均睡眠時間は8時間で、一般の学生さんの平均睡眠時間は6時間だそうです。
この結果からも、睡眠時間を削って勉強を頑張るよりも、きちんと睡眠時間を確保した方が、よい成績を残せると言えます。これは仕事の生産効率にも言えることなんです。
記憶力が高まる
睡眠は記憶を整理、定着する効果があります。
記憶は覚えている長さによって、短期記憶と長期記憶に分類されます。
短期記憶は、脳内に数分〜数時間とどまる短い記憶です。電話で聞いたものをメモするまでの記憶などが短期記憶になります。
長期記憶は、数時間〜数年、生涯忘れない記憶です。
長期記憶は、知識など頭で覚えるものを陳述記憶といい、身体で覚えるものを手続き記憶と呼びます。一般的に記憶と呼ばれているのは、陳述記憶です。
陳述記憶も手続き記憶もしっかり睡眠をとることで定着します。
テスト前に慌てて徹夜で暗記は無意味で、睡眠時間が短い学生は成績が悪い傾向にあるんです。
深いノンレム睡眠は短期記憶を長期記憶に固定化し、浅いノンレム睡眠はひらめきに関与すると言われています。
レム睡眠は、身体運動を伴う技能の定着に関与します。
暗記も睡眠で暗記力が向上するんです。単語学習後に3時間睡眠をとってから、テストをすると成績が上がります。
注意点は3時間睡眠後に単語学習をして、3時間睡眠をとった後にテストをするとあまり成果が出ないんです。これは学習後の睡眠で深いノンレム睡眠に入れないことが原因だと考えられます。
この事からも、勉強と睡眠はセットと言えるでしょう。
運動や楽器演奏もうまくなる
記憶には知識などの陳述記憶と身体で覚える手続き(技能)記憶の2種類があります。
手続き記憶は一度覚えるとなかなか忘れることはありません。
この手続き記憶も、睡眠と深く関わっているんです。
例えば楽器を何度も繰り返し練習すると、ある程度まで上達しますが、一定のレベルに達すると停滞します。
その後十分な睡眠をとると、演奏力が上がっていることに気づくはずです。
このように身体の記憶も睡眠をとることで、しっかり定着するんです。
心身の健康
慢性的な睡眠不足は心身の健康にも重大な影響を与えることが明らかになっています。
睡眠負債は、生活習慣病や循環器疾患、うつ、認知症などのあらゆる疾患を引き起こすリスクを高めます。
睡眠は脳や身体の疲れを取り除くだけでなく、身体の成長、傷ついた細胞の修復といった役割があります。
睡眠不足は免疫力にも影響を及ぼします。
睡眠時間が5時間未満の人は、8時間睡眠の人に比べて風邪をこじらせ、肺炎になるリスクが1.4倍に高くなるんです。
風邪をひきやすいのは原因は睡眠不足かもしれません。
睡眠不足が続くと、睡眠中に行われるはずだった身体の修復作業が不完全になり、結果、身体の様々な部分に不調が生じます。
とくに頭痛と睡眠障害は関連性が高く、日常生活にも支障をきたす恐れがあります。
睡眠をしっかりとることで慢性的な頭痛も改善されるかもしれません。
睡眠不足は食べ過ぎにも関与していると言われています。食欲が増加し、食事の質や量のコントロールが難しくなるようです。
過剰な食事は消化器系に大きな負担をかけてしまうんです。
睡眠が足りていればこのようなリスクを回避できるんです。

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