現在、日本の実質賃金は前年比で1.3%も下落しており、国民の生活は非常に厳しい状況にあります。
この「実質賃金」とは、物価変動の影響を除いた賃金のことで、給料が上がってもそれ以上に物価が上がれば、実質的な所得は減ってしまいます。
この苦境を打破するための「極めて賢いやり方」として注目されるのが、消費税の減税です。
本記事では、消費税減税がもたらす驚べき相乗効果について解説します。
物価を引き下げ、実質賃金を直接押し上げる
実質賃金を変動させる要因は主に4つ(消費税、輸入物価、労働分配率、生産性)ありますが、今の日本で最も即効性があるのが消費税です。
もし消費税を5%に減税すれば、ドイツの事例を参考にすると、減税分の約7割が価格に反映され、物価全体が3〜4%程度下がると見込まれます。
誰の給料も減らさずに物価だけが下がるため、確実に実質賃金が上昇するのです。
企業の「粗利益」を増やし、賃上げの原資を作る
消費税は構造上、企業の粗利益(売上から原価を引いたもの)を削る性質を持っています。
消費税を減税・廃止すれば、特に人手不足で苦しむ中小企業の粗利益が確実に増えます。
これにより、事業者が従業員の引き留めや確保のために使える賃金の原資が増えるため、名目賃金のさらなる上昇も期待できます。
需要拡大から「生産性向上」の投資へ
価格が下がれば、特に自動車や不動産といった高額商品の需要が拡大します。
「需要が増え続ける」という安心感が経営者に伝われば、企業は生産性向上のための投資(IT化や設備投資など)を積極的に行うようになります。
1人当たりの生産量が増えれば、中長期的にはさらなる所得増へとつながる好循環が生まれます。
知られざる「輸入消費税」の撤廃効果
あまり知られていませんが、消費税には「輸入消費税」という側面があり、事実上の「関税」として機能しています。
外国から製品を輸入する際、輸入業者が10%の消費税を課せられており、それが価格に転嫁されています。
消費税を減税・廃止することは、この事実上の関税を撤廃することと同義であり、輸入物価を直接引き下げる効果があります。
まとめ
消費税減税は、単なる一時的な給付金とは異なり、以下の「一石三鳥」ならぬ「一石四鳥」の効果をもたらします。
- 物価下落による実質賃金の直接的な上昇
- 企業の粗利益増加による賃上げの促進
- 需要拡大に伴う生産性向上の投資誘発
- 輸入消費税(事実上の関税)の解消による物価抑制
政府の税収は減るかもしれませんが、国民経済を立て直すためには、今こそこの強力な打診策を検討すべき時期に来ていると言えるでしょう。


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