イーライリリー(Eli Lilly and Company)は、1876年に米国インディアナ州で創業された、世界有数の研究開発型グローバル製薬企業です。
日本では「日本イーライリリー株式会社」として事業を展開しています。
企業情報
創業
1876年5月10日(米国本社)
本社所在地
米国インディアナ州インディアナポリス(グローバル本社)、兵庫県神戸市中央区(日本法人)
代表者
デイビッド・A・リックス(会長兼最高経営責任者)
従業員数
約47,000名(2024年末、グローバル)、約2,700名(2023年12月、日本法人)
売上高
450.4億ドル(2024年度見込み、グローバル)、2,232億円(2023年12月期、日本法人)
特徴
140年以上の歴史を持ち、「研究開発こそ企業の魂である」という理念のもと、M&Aに頼らず自社研究開発で成長を続けてきた企業です。
事業内容
イーライリリーは、医療用医薬品に特化して事業を展開しており、特に以下の疾患領域に注力しています。
糖尿病
世界で初めてインスリン製剤の大量生産を実現し、遺伝子組み換えヒトインスリン製剤の開発にも成功するなど、糖尿病治療薬のパイオニアとして知られています。
代表的な製品には「マンジャロ」(糖尿病治療薬)があります。
がん
様々ながん種に対する治療薬を提供しています。例えば、乳がん治療薬の「ベージニオ」などが挙げられます。
自己免疫疾患
関節リウマチや乾癬など、自己免疫疾患に対する革新的な治療薬を開発・提供しています。
代表的な製品には「トルツ」「オルミエント」があります。
中枢神経系疾患
アルツハイマー病などの神経変性疾患や、精神疾患(統合失調症など)に対する治療薬の開発に取り組んでいます。
疼痛
片頭痛などの疼痛管理に関する治療薬の開発も進めています。
筋骨格系疾患
骨粗鬆症治療薬など、筋骨格系疾患に対する医薬品を提供しています。
イーライリリーの研究開発費は、売上高に対する比率が20%を超えるなど、業界でもトップクラスを誇り、常に革新的な新薬の創出に注力しています。
成長期待
イーライリリーは、その強力な製品パイプラインと特定領域におけるリーダーシップにより、将来的な高い成長が期待されています。
肥満症治療薬
糖尿病治療薬として注目されている「マンジャロ」に加え、肥満症治療薬として承認された「ゼップバウンド」が市場から非常に大きな期待を集めています。
肥満症は世界的に患者数が増加しており、その市場規模も非常に大きいことから、イーライリリーの主要な成長ドライバーとなることが予測されています。
アナリスト予測では、同社の体重減少薬とアルツハイマー病薬が収益を倍増させ、2028年までに総収入が600億ドルに近づく可能性が指摘されています。
アルツハイマー病治療薬
神経科学部門では、アルツハイマー病の治療薬が将来の主要な成長ドライバーとなる可能性があります。開発中の「ドナネマブ」は、大型新薬となることが期待されています。
強固な研究開発体制
売上高の20%以上を研究開発に投じる姿勢は、今後も革新的な新薬を生み出し続ける源泉となります。
現在も多数の新分子が臨床開発段階にあり、特に肥満治療に関しては後期開発段階の候補薬も複数存在します。
積極的な製造能力拡大
需要の増加に対応するため、製造工場の買収や建設を積極的に進めており、供給能力の強化にも注力しています。
これらの要因により、イーライリリーは今後も製薬業界において高い成長を維持し、世界の医療の進歩に大きく貢献していくことが期待されています。


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