家族の片付けルール

人間関係

江間みはるさんの著書『家族の片づけルール』は、散らからない家を実現するために「ルール」と「コミュニケーション」の重要性を説いた一冊です。

整理収納アドバイザーとして600件もの訪問整理を経験した著者がたどり着いたのは、ママだけが頑張る片付けではなく、家族みんなが協力して取り組む片付けの仕組みでした。

ママの心構えと基本ルール

片付け上手なママは、すべてを自分で抱え込まず、家族を「働かせ上手」になることが大切であると説きます。

責任感が強いままほど片付けが空回りしています。

1人で抱えている人を、最初のうちは頑張ることができても、時間が経つうちに部屋が片付かないことで余裕がなくなりイライラしてきます。

そして家族に対して不満が溜まってきます。それは無駄な努力で、家族に理解してもらうどころか、あなたが放つ負のオーラが家に蔓延してしまい、家族関係を悪くしてしまうことでしょう。

ママが笑顔で心にゆとりを持つことが、家族を変える第一歩となります。

片付けには5つの工程があります。

  1. 整頓
  2. 片付け
  3. セール
  4. 収納
  5. 断捨離

ママがいくら片付けなさいと言っても、家族が片付けてくれない理由は、彼らにとってはそれが痛くも痒くもないからなのです。

片付け、ルールを作り、約束事を守らない=自分が困ると言う状況にすることです。

自分が困る経験をすれば嫌でも片付けの大切さを実感します。

たくさんの片付け本を読んで、優れた片付けノウハウを身に付けてても、それは結局ママ1人の話で、家族の協力を得ることこそが片付いてる家への第一歩です。

重要な事は、自分1人で片付けない、家族で片付けに取り組むことです。

今日から始められる家族の片づけルール

家族みんなで話し合い、納得して決めたルールであれば、自然と守られるようになります。

家の中を共有スペースと個人スペースで分ける

理由は、作業する場所と物の置く場所を区別するためです。

自分のものは自分で片付けさせます

片付けのコツは、物を分散させず、人ごとに集めておくことです。

命令口調を止めてお願い口調にする

優しく具体的なお願いで家族が能動的に片付けます。

捨てるは最後にする

捨てなければならないと思いながら片付けるか、捨てなくてもいいと思いながら片付けるか。では結果は大きく変わってきます。

いつか使うかも、高かったから捨てられないなど、捨てるは簡単に決められるものではありません。

決められないことを決めようとしても、時間の無駄です。

無理に捨てようとしないことで、逆にうまくいくこともあるのです。

悩むくらいなら、他の場所を片付けましょう。

リビングには私物を置かない

リビングには個人の私物は置きません、一時的に置く事はあっても、常駐させてはいけません。

リビングには家族それぞれ持ち寄ったものが集まりやすく、あっという間にものでいっぱいになってしまうからです。

洗濯カゴに入っていないものは洗わない

ママの忍耐力が問われるルールです。

脱いだ服をそのまま放っておくのは洗濯をしてもらう人の態度とは言えません。

ママがやること、ママしかできないこと

家族全員が「自分のものは自分で片づける」という基本ルールを確立した上で、ママがどのような役割を担い、何をすべきかについて解説しています。

ママは共有スペースの管理人

個人スペースはその担当者が管理しますが、リビングやキッチンといった共有スペースについては、ママが一括して管理します。

家族の趣味に向き合う

人には、他人にはわからない価値観があり、それは家族であっても同様です。

ちょっと理解しづらい夫の趣味に対しても先入観を持たずに、相手の気持ちを聞くことや汲み取ってあげることが大切です。

片づけルールでもっと仲の良い家族に

片付けを通して、家族の会話や笑顔が増え、子どもたちの成長にも繋がることを強調しています。

単なる収納テクニックではなく、家族関係を円滑にするためのツールとして片付けを捉えています。

手伝ってと言われた時だけ手伝う

人は目で見て、処理できる量を超えると無理なことだと感じてしまうので、さりげなく片付けて、困った時は手伝うから声をかけてと、助け舟を出してあげましょう。

親が子供と一緒に片付けるときは気持ちよくやってください。

うっかりケチをつけては、せっかくの子供の気持ちに水をさしてしまいます。

一緒に片付けるたびに、家族が片付け、上手になると前向きに捉えましょう。

子供部屋は狭いほうがいい理由

物の増えすぎを防ぐためです。当然ですが、ものは増えた分だけ管理が必要になります。

特に子供部屋は細かいものが散乱しがちなため、教科書やノート、プリントなどの学用品が他のものに埋もれがちです。

広い分だけその範囲も広がり、片付けの負担も大きくなってしまいます。

勉強するときは、狭い空間で集中して机に向かい、それ以外は開放感のある広いリビングで過ごすようになるため、家族の会話が増えます。

部屋が狭いと居心地が悪くなり、宿題を早く終わらせて外に出たくなる効果があるのです。

結果的に部屋の外で、他の人と話す機会も増えるのです。

おわりに


この本は、片付けの具体的なテクニックや収納ハウツー集というよりも、家族の協力を得て、家が自然と片づく仕組みを作り、コミュニケーションを円滑にするための考え方やコツに焦点を当てています。

つまり、「片づけない子どもを叱るお母さん」や「何でもかんでもママに聞く家族」から卒業し、快適な住環境で楽しく過ごせる家庭を目指すための指南書と言えるでしょう。

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