新年を迎えたら

お正月

おせち料理やお雑煮を食べたり、初詣に出かけたりと、多くの人にとって、最もなじみ深い年中行事のひとつです。

もともとお正月は年神様をお迎えするための行事でした。

歳徳神(としとくじん)、お正月様などとも呼ばれる年神様は、各家のご先祖様でもあります。

昔の人々はご先祖様の霊、すなわち年神様がその家の田や山に降り、子孫を見守ってくれると考えていました。

そこで、お正月には、年神様をお迎えしてお祝いする行事や風習が多くなったのです。

また昔の庶民には誕生日をお祝いする習慣がなく、1月1日にみな一斉にひとつ年をとると考えられていたんです。

つまり、お正月は年神様から新しい魂をいただく時期でもあり、その感謝の気持ちも込めてお祝いしたんです。

お正月のお祝いの仕方は様々です。

初日の出を見る

初日の出はその年の1番最初に昇る太陽で、一年の幸せを祈願します。

おせち料理を楽しむ

おせち料理は年神様へのお供え物です。縁起物がたくさん詰まっています。

お雑煮を食べる

大晦日に年神様にお供えしたお餅などを食べ、年神様から力を授かります。

お屠蘇(おとそ)を飲む

邪気を払い、生気を蘇らせるとされ、一年の無病息災、長寿を願って飲みます。

初詣に行く

その年の最初に神社やお寺にお参りして、一年の幸せを祈願します。

お年玉を与える

年神様へお供えされた丸い鏡餅に由来し、それを家族に分け与えます。

鏡餅

人の手でつき、人の手でつくられた鏡餅は、ふくよかで力強く、コンビニなどで売っている平たい鏡餅にはない美しさがあります。

鏡餅は具体的に丸い形の銅鏡に由来すると言われています。

昔の人々は太陽の光を反射し、明るく輝く鏡に神様が宿ると考えていました。

伊勢神宮のように、鏡を御神体として祀る神社も少なくありません。

お餅に関しては稲の霊が宿った神聖な食べ物とされていました。

そんなお餅を鏡に見立てて鏡餅と呼び、お正月に年神様の依代(よりしろ)としてお供えして一年の豊作と平安を祈ったのです。

鏡餅の飾りつけは、地域によって異なりますが、一般的には橙(だいだい)(ミカン)、裏白(うらじろ)、御幣(ごへい)などが飾られます。

橙(ミカン)は子孫が代々栄えるようにという願いが込められています。

ゆずり葉は子孫の繁栄を祈るもの、裏白は清廉潔白と長寿、御幣は神様への捧げ物を意味する神祭用具です。

縁起物の海の幸、山の幸を飾りに加えることもあります。

鏡餅の作り方は、丸餅を重ねて三方にのせ、そのまわりに橙、裏白、御幣などを飾ります。

三方の上に四方紅を乗せてもいい。四方紅は天地四方を拝して災いを祓い、その年の繁栄を祈願することを意味します。

鏡開き

1月11日になったら、お供えしていた鏡餅をおろして割り、お雑煮やお汁粉にして食べます。

お餅を包丁のような刃物で切るのはご法度とされ、木づちで叩いて割るか、手で割るかしなければいけません。

理由は、お餅に年神様が宿っているからとも、武家では切るが切腹に連想させて、縁起が悪いからともいわれています。

お供えしていたお餅を食べることにより、一年間健やかで幸せになると考えられてきました。

初詣

新しい年を迎え、最初に寺社にお参りすることを初詣といいます。

家族や親戚で神社やお寺に参拝し、神様あるいは仏様に一年間の報告、お礼をするとともに、新たな願い事と祈りを捧げます。

初詣は平安時代から行われ、江戸時代後期には庶民の間でも寺社参拝が流行します。

鉄道会社が沿線の寺社への参拝客を増やそうとして、初詣を促したとされています。

初詣に行くのは元日、または三が日を基本とし、三が日が過ぎたら、松の内(1月1日〜7日)の間に済ませます。

二年参り

二年参りは大晦日の夜から年明けまで通して、あるいは、大晦日の夜に参拝して一度帰宅し、元日になってから二度目のお参りをはします。

通常の2倍のご利益を得られるとされています。

大晦日に年神様が日没とともに天から降りてくるので、一年間のお礼をします。

元日には、年神様に一年間の健康と幸福を祈願します。

まずは近所の神社に行き、近所の神社の氏神様に挨拶した後に、遠方の有名な神社に参拝します。

初詣は何回行っても構いません。

初夢

初夢とは1月1日の夜に見る夢ではなく、2日の夜に見る夢を指します。

その夢の内容によって、一年の運勢を判断します。

かつて日本では、仕事初めや稽古初めなどの行事を1月2日に行っていました。

そこから2日を重視し、初夢も2日の夜(あるいは明け方)に見た夢としたと考えられています。

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