天然塩

健康

は減塩ではなく積極的に摂りたいです(天然塩に限る)。

塩とミネラルについて詳しくご説明します。

塩の種類と成分

塩は大きく分けて3つの種類があります。

精製塩

塩化ナトリウムが99.9%以上と、ほぼ100%を占めます。

イオン交換膜法という製法で、海水からマグネシウム、カリウム、カルシウム、その他の微量元素をすべて取り除いて作られます。

工業用や畜産用として90%以上が使われており、ガラスや鉄、プラスチックの製造、牛や豚などの飼料、冬の道路の融雪剤としても利用されています。

この種類の塩は、体内のミネラルバランスを崩す可能性が高く、摂取すると血圧が上がることもあります。

加熱塩(平釜・立釜)

塩化ナトリウムが90%程度で、マグネシウム、カリウム、カルシウムも含まれます。

海水から作る際に加熱・煮詰める製法(平釜や立釜など)を用いるため、74種類以上あるとされる微量元素の多くが飛んでしまったり、バランスが崩れてしまったりします。

微量元素が不足しているため、塩化ナトリウムの排出機能が低下し、摂りすぎは良くないとされています。

非加熱塩(天日塩・自然塩)

塩化ナトリウムが約90%から93.15%、マグネシウムが約0.34%から0.37%、カルシウムが約0.15%から0.18%、カリウムが約0.12%から0.13%含まれます。

74種類以上の微量元素がバランス良く豊富に含まれており、モリブデン、セレン、クロム、亜鉛、ニッケル、銅、鉄、マンガンなどが挙げられます。

製造には1年半から2年もの時間がかかり、広大な塩田に海水を引き込み、太陽と風で3ヶ月間乾燥させた後、1年以上熟成させて作られます。

熱を加えないため、海水の成分とほぼ同じバランスでミネラルが残っており、体への吸収がしやすいのが特徴です。

ミネラルの重要性と役割

ミネラルは、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ5大栄養素の1つですが、体の根源物質であり、他のすべての栄養素の土台となります。

体内で作ることができないため、食事から摂取する必要があります。

ミネラルは体内で多岐にわたる重要な働きを担っています。

・ビタミンや酵素を働かせる。

・筋肉や臓器の収縮・弛緩を調整する(心臓の拍動など)。

・体液のpHバランスを調整する。

・神経伝達物質の生成(電気信号を伝える)。

・毒素の排出・分解**を助ける。

・骨格、歯、爪などの硬い部分を作る。

・血流を促す。

・活性酸素を除去する。

・栄養の代謝を促進し、エネルギーの蓄積を助ける。

・免疫機能を活性化させる。

・体内を弱アルカリ性に保ち、体のサビを防ぐ。

約38億年前に海で生命が誕生し、4億年前に陸に上がった際、生命体は海水を細胞で包み込み、ミネラル分を体内に蓄えて進化しました。

私たちの血液や体液、羊水などは海水の成分とほぼ同じ組成を持っています。

汗、涙、鼻水、尿も塩辛いのはこのためです。

塩とミネラルが体にもたらす具体的な効果

非加熱の塩に含まれる多様なミネラルを摂取することで、以下のような効果が期待できます。

体温の上昇と免疫力の向上

体温が1度上がると免疫力が37%、体内酵素の働きが50%向上すると言われています。

塩化ナトリウムは体を温める作用があり、微量元素が排出を促すことで体温を適切に保ちます。

血圧の調整

非加熱の塩は、ミネラルバランスが整っているため、血圧が高い人は下げ、低い人は上げるなど、血圧を自分に必要な数値に調整する機能を持っています。

精製塩のように塩化ナトリウム単体で摂取すると、血液中の水分が排出され、血液がドロドロになり、血圧が上がる原因となることがあります。

栄養素の吸収と代謝促進

塩は浸透圧の働きで細胞からの栄養素の出し入れを促し、新陳代謝を向上させます。

他のサプリメントや漢方の効果も高めるとされています。

疲労回復と活力向上

心臓や筋肉が効率よく動くようになり、疲労感が軽減され、疲れにくい体になります。

これは、ナトリウムが筋肉を引き締め、カリウムやマグネシウムが緩めるという働きによるものです。

肌荒れ・皮膚病の改善

マグネシウムは皮膚の角質細胞間に存在するセラミドの生成を促進し、保湿効果を高めます。

デトックス効果により老廃物が排出され、肌のターンオーバーが促されることで、アトピーや肌荒れ、手荒れなどの改善が期待できます。

骨、歯、爪の強化

塩に含まれる微量元素は、骨、歯、爪といった体の硬い部分の主要な材料となります。

骨密度の向上や虫歯予防、健康な爪の成長に寄与します。

精神的な安定と集中力向上

ミネラルは神経伝達物質の材料となり、脳からの電気信号をスムーズに伝えることで、精神の安定や集中力の向上に役立ちます。

デトックスと体臭対策

塩は殺菌・抗菌作用を持ち、浸透圧によって体内の老廃物や毒素を汗や尿、便とともに排出します。

これにより、体臭や加齢臭の軽減にもつながります。

熱中症の予防と腎臓機能のサポート

塩とミネラルは電解質の補給に不可欠であり、熱中症の予防に極めて重要です。

腎臓は体内の塩分濃度を一定に保つ重要な臓器であり、十分な塩分とミネラルの摂取は腎臓の負担を軽減し、その機能をサポートします。

推奨される摂取量と摂取方法

1日に10g前後の非加熱の塩を摂取することを推奨しています。

ただし、この量はあくまで目安であり、個人の体調や生活習慣によって異なります。

「舌のメーター」を信じる

自分の体がミネラルを必要としているか否かを判断する「舌のメーター」を信じることが最も重要です。

塩を食べて甘く感じる場合はミネラル不足の可能性があり、逆に辛すぎたり気持ち悪く感じたりする場合は、一時的にミネラルが足りている状態です。

摂取方法

一気に大量に摂らない

10gを一度に摂取すると、体内のミネラルバランスが急激に変化し、吐き気などの好転反応が起こることがあります。

1日を通して少量ずつ、均等に摂取することが推奨されます。

料理に使う

料理に積極的に使うことで、無理なく摂取できます。

イオン化して摂取

水に溶かすことで体への吸収率が高まります。

水やお茶、味噌汁、スープなどに少量ずつ混ぜて飲むのが効果的です。

油と一緒に摂る

油と塩を組み合わせることで、さらに吸収が良くなるとされています(例:オリーブオイルと塩のドレッシング)。

活動前に摂取

運動や家事など、何か活動を始める前に塩を摂ると、体の動きがスムーズになり、疲労感が軽減されます。

過剰摂取の心配は少ない

非加熱の塩は、豊富に含まれる微量元素が塩化ナトリウムの排出を助けるため、体が拒否反応を示すほど摂取しなければ、摂りすぎの心配はほとんどありません。

その他の活用方法

塩歯磨き

非加熱の塩で歯磨きをすることで、殺菌効果、唾液分泌促進、歯茎の引き締め、デトックス効果、口臭予防、歯茎の強化が期待できます。

塩風呂(バスソルト)

お風呂に非加熱の塩を大さじ2~3杯以上入れて入浴することで、肌荒れ、かゆみ、冷え性の改善、美肌・保湿効果、デトックス、リラックス効果、疲労回復などが期待できます。

入浴前に10分ほど待つことで塩素が抜けるため、肌への刺激を抑えられます。

塩シャンプー

塩を髪に揉み込むように洗うことで、抜け毛の減少、髪のツヤ・コシ、毛穴の詰まり感の改善などが期待できます。

好転反応について

塩やミネラルの摂取を始めた際に、一時的に体調が悪くなる「好転反応」が現れることがあります。

これは、体がこれまでの低い塩分濃度に適応していた状態から、適切なミネラル濃度に戻る過程で起こる現象です。

具体的な症状としては、血圧の変動(一時的な上昇や下降)、アトピーや肌荒れの悪化、かゆみ、むくみ、尿の回数増加、吐き気などが挙げられます。

これらの反応は体内のデトックス機能が高まっている証拠であり、一時的なものです。

日本の風土と塩

日本は海に囲まれた高温多湿な島国であり、主食は水分量の多い米や野菜、さらにミネラルが少ない軟水が流れる土壌が特徴です。

そのため、体内に水分がたまりやすく、皮膚からの水分蒸発も少ないため、尿で水分を排出する傾向があります。

このため、日本では昔から漬物、梅干し、味噌、醤油といった塩を使った保存食文化が発達してきました。

このような日本の風土において、塩分を控える「減塩」は、かえって体調不良を招き、命取りになる可能性が指摘されています。

欧米の乾燥した気候とは異なり、日本人は体から水分が抜けにくいため、ミネラルバランスの取れた海由来の塩が日本人の体質に合っているとされています。

このように、塩とミネラルは私たちの健康を維持するために不可欠な存在であり、特に非加熱で微量元素が豊富に含まれた良質な塩を選ぶことが非常に重要です。

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