自然農3原則

耕さない

1番大切なのが、耕さないこと、そして土を裸にしないことです。

自然界の大地では、たくさんの動植物や微生物たちが暮らしています。

そこには必ず枯れ葉や朽ち木、小動物の排泄物、動植物の亡骸の層があり、土がむき出しになっていることはありません。

自然農では、自然界の亡骸が糧となり、作物たちは健康に育つんです。

耕すことによって、そこに生きている多くの生物は殺され、亡骸の層も破壊されます。

耕されてむき出しになった土は太陽にさらされ、反砂漠化し、土壌流出をして、時間が経つとカチカチに締まり、また耕さないといけなくなるという悪循環になります。

耕さない畑は豊穣の世界であり、耕した畑は不毛の地、それほどの差があるんです。

そらまでに耕して、肥料を使っていた畑で自然農を始めると、最初の1〜2年は土が締まって固くなっています。

そのまま耕さず、自然に任せておけば、必ず生命たちの力で土は柔らかくなるんです。

土がカチカチでもその場だけ土をほぐし、米ぬか等で少しの補いをして工夫すれば、1年目から実りがあるかもしれません。

農薬、肥料を持ち込まない

耕さず自然に任せておけば土はやがて豊かになります。

その時期、その場所にふさわしい動植物や微生物を、自然界がバランスよくしてくれるんです。

多くの種類の生命が調和し、活動しやすい世界を、人間の手でつくることはできないんです。

人間が何かを持ち込むとバランスは崩れます。

自然農では、化成肥料や有機肥料、農薬はもちろんのこと、酵素や微生物資材も使いません。

ただし、田畑でできた野菜のくずや家庭ごみは畑にまきます。

野菜くずは絶対に土に埋めてはいけません。

生ごみは雨が入らないようにして、自然に発酵させてからまくようにします。

草や虫を敵にしない

草も虫も敵ではありません。養分を生み出し、亡骸は次の生命の糧となり、足元を豊かにしてくれます。

豆科の植物の働きは、根に根粒という小さなコブがあり、そこに住んでいる根粒菌という微生物は、空気中の窒素を固定し、アミノ酸や亜硝酸といった養分を宿主である植物に供給しています。

イネ科植物の根は深くまで伸びて、地中に酸素を届けてくれるんです。

ですが、わざわざそのような働きを期待して豆科やイネ科の草の種をまく必要はないんです。

自然に任せてその時期、その場所にふさわしい草が生えて、土をバランスの良い状態で豊かにしてくれます。

いろいろな草が生えると、生物が活動しやすい環境になるんです。

とはいえ、必要であるならば草を刈り、虫を捕殺することもあります。

人の手による捕殺や除草程度なら虫や草が全滅することはなく、バランスも崩れません。

自然農はまったく手を加えないわけではないんです。

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