竹田恒泰氏の著書『日本人なら知っておきたい昭和戦後史』は、第二次世界大戦終結から高度経済成長期を経て石油危機に至るまでの約30年間の日本の歴史を、日本人として理解すべき戦後史の重要性を説く一冊です。
著者について
著者の竹田恒泰氏は、旧皇族・竹田家に生まれ、明治天皇の玄孫にあたります。
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業し、憲法学・史学を専門とする作家としても知られています。
本書の目的と内容
本書は、敗戦により焦土と化した日本が、どのような国を目指し、どのような道を歩んできたのかを丁寧にまとめています。
竹田氏は、現在の日本の姿を理解し、未来を考える上で、先人たちの並々ならぬ苦労と努力によって経済大国へと発展した戦後史を知ることが不可欠であると強調しています。
多くの報道写真を掲載し、分かりやすく構成されているのが特徴です。
各章の主な内容
第1章(昭和20年~昭和23年)無条件降伏から復興までの長い道のり
敗戦からGHQによる占領、そしてその急進的な占領政策について解説しています。
第2章・東西冷戦の始まりと主権回復後の日本
アジア諸国に広がる冷戦体制や、GHQの占領政策の転換、日本の主権回復とその後の歩みが描かれています。
第3章(昭和28年~昭和35年)
戦後復興期の終わりと経済成長への歩み
占領時代を経て変化する国民生活、自民党の誕生と55年体制の確立など、復興期から経済成長への移行期を詳述しています。
第4章(昭和35年~昭和39年)高度経済成長期の幕が開き経済大国へと進む日本
池田首相による「所得倍増計画」、地方から都市への労働力流入など、高度経済成長期の始まりに焦点を当てています。
第5章(昭和40年~昭和48年)経済大国ニッポンの光と影
ベトナム戦争が引き起こした世界的反政府運動、いざなぎ景気と公害・環境問題の表面化など、経済大国となった日本の光と影について考察しています。
この本は、学校教育では十分に学ぶ機会が少ないとされる昭和戦後史を、現在の日本に繋がる重要な地脈として読み解き、日本の未来を考えるための土台を提供することを目指しています。


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