井上新八氏の著書『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』は、何かを継続することが苦手な人に向けて、著者が20年以上にわたる自身の経験と検証から得たノウハウをまとめたものです。
この書籍の要点は以下の通りです。
成果を先に求めない。「正しい努力」より「正しい継続」
多くの人は何かを始めるときに、すぐに成果を出そうとしたり、効率や完璧さを求めたりしがちです。
しかし、これが継続を辛くする原因になります。
本書では、成果や上達を意識するのではなく、「ただ続けること」そのものに焦点を当てることの重要性を説いています。
まずは「こうなりたい」といった目標を脇に置き、とにかく継続してみることで、後から自然と知識や効率的な方法が身についてくると考えます。
継続するためには「毎日やる」ことを決める
継続の秘訣は、選択肢を減らすことにあります。「今日やるか、やらないか」という迷いをなくし、「毎日やる」と決めることで、物事を続けやすくなります。
たとえ短時間であっても、毎日取り組むことが大切です。
いきなり大きく変えず、「小さく始める」
完璧主義にならず、ごく小さなことから始めることを推奨しています。
例えば、5分でも1分でも、あるいは30秒でも良いので、無理なく継続できる範囲で始めることが、挫折を防ぐために重要です。
「目的」より「仕組み」を先に考える
継続するためには、「どうやったら続くか」という「仕組み」を先に考えることが肝心です。
生活の中に自然に組み込まれるようにルーティン化したり、特定の行動に紐づけたり(例:「コーヒーを淹れる」を「本を読む」のトリガーにする)するなど、工夫を凝らして「続ける」ための仕掛けを作ることが勧められています。
「記録」が継続を加速させる
何か小さなことを始めたら、必ず記録をつけることが効果的です。
記録をつけることで、自分の継続を可視化でき、小さな達成感が積み重なります。
この小さな成功体験が自信となり、さらに続けるモチベーションにつながります。
普段何気なくやっていることでも、記録をつけることで新しい発見があり、興味が湧き、それが趣味に発展することもあります。
「いつやめてもいい」という心持ちで
続けることにこだわりすぎず、「いつでもやめていい」という気持ちを持つことで、精神的な負担が軽減され、かえって継続しやすくなる側面もあります。
「何のため」ではなく「なんとなく」を大事にする
明確な目的や意味がなくても、なんとなく始めたことでも、継続していればそこに何らかの変化や面白さが見つかることがあります。
無駄だと思えることでも、続けていくうちに思わぬ発見や成長があるかもしれません。
要するに、『続ける思考』は、頑張って無理に継続するのではなく、いかに「楽に」「楽しく」継続できるか、そのための「仕組み作り」と「思考法」を提案している書籍です。
成果を求めず、毎日少しずつでも良いから続け、それを記録していくことで、やがて大きな変化が訪れ、自分自身が変わっていく喜びを感じられると説いています。


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