雑煮、お屠蘇、七草がゆ

雑煮

大晦日に年神様にお供えした餅や野菜などを、元旦に若水と呼ばれる年初めに汲む井戸水で煮込み、年神様からのお下がりとして食べて、一年の邪気を祓っていました。

お雑煮を食べることで年神様の恩恵にあずかるという考え方で、そうした習慣がお正月にお雑煮を食べる風習になったといわれています。

お餅の形や味付け、具材は地方によって異なり、東日本は切り餅で醤油味、西日本は丸餅で味噌味が多い傾向にあります。

聖木とされる柳の白木で作った箸で食べ、邪気を祓います。

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇は屠蘇散(とそさん)という薬味をお酒やみりんに入れて飲む、飲み物です。

そのルーツは風邪の予防薬として飲まれた中国の薬用酒で、それが日本に伝わると、桔梗(ききょう)、乾姜(かんきょう)、肉桂(にっけい)などの生薬を入れた袋を井戸に吊るし、元旦に若水につけた後、お酒に入れて飲むようになったといわれています。

お屠蘇の屠には悪鬼を屠る(ほふる)邪気を祓う、蘇には生命力を目覚めさせるという意味があります。

お屠蘇は、無病息災を願う縁起物であるとともに、身体にもよい飲み物なんです。

お屠蘇を飲む時には、東を向いて、年少者から年長者へと順に飲みます。

これは若者の生気を年配者に捧げる思いやりの風習とされているんです。

未成年者は、ノンアルコールにするか、飲むふりだけをします。

七草がゆ

お正月こご馳走で疲れた胃を労わる、1月7日の朝に食するのが七草がゆです。

七草がゆとは春の七草、

  1. 薺(なずな)
  2. 御形(ごぎょう)
  3. 繁縷(はこべら)
  4. 仏の座
  5. 菘(すずな)
  6. 蘿蔔(すずしろ)

を入れたおかゆのことです。

この七草の組み合わせは地方によって違っていたり、七種でなかったりすることもあります。

しかし、身体を労わろうとする先人の知恵によるものという点は同じです。

1月6日の夜に七草を包丁で刻み、一度神様にお供えした後、7日の朝におかゆにしていただきます。

鉄やビタミンCが豊富です。

目の疲れを軽減します。

御形

利尿作用があります。

繁縷

歯槽膿漏予防になります。

仏の座(コオニカタビラコ)

健胃、整腸作用があります。

菘=かぶ

ビタミンCが豊富です。皮は剥かず、葉も使います。

蘿蔔=大根

のどの痛みを軽減します。皮は剥かず、葉も使います。

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